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佐志能神社
さしのじんじゃ
茨城県石岡市染谷字峠1856  Zenrin Data Com Maps display !!

式内社 常陸國新治郡 佐志能神社
旧郷社

御祭神
豊城入彦命(あるいは日本武尊 高靇神

茨城県石岡市にある。
千代田石岡I,C,の北5Kmほどの染谷に鎮座。
JR石岡駅からは、北西に5Km。
7号線から南へ入った場所で、
「常陸風土記の丘」から北へ参道が延びており、
龍神山(164m)の南麓に境内入口の鳥居が建っている。
鳥居をくぐり、階段をしばらく登ると、社殿の前に出る。

社殿は、拝殿の後方に本殿があるようだが、
トタン板で覆われており、本殿は確認できない。

参拝は、霜月の休日の午後。
陽が傾き始めた頃。
ひっそりとした晩秋という雰囲気。

社殿の左手に屏風岩という岩があり、
伝説では、その屏風岩の「風神の穴」に指を入れると、
雷鳴が鳴るまで抜けなくなってしまうという。
どの岩が屏風岩なのか分からなかったけど、
適当に指を入れてみようかと考えたが、
僕は、信心深いのでやめた。

創祀年代は不詳。
文久二年九月に社殿を焼失し記録等は残っていない。

元は龍神山上に祀られていたのだろうが、
現在は麓に鎮座。
鎮座地は、昔、村上村と称しており、
三代実録の「従五位下 村上神 従五位上」と記されているのが
当社だとする説がある。

近世に入って村の分合が行われ、
地名が染谷と変わったため、村上に別に同名の一社を創立したと
『式内社調査報告』には書かれている。
が、社前の案内板では、染谷・村上の両・佐志能神社の
創建年代は明らかでないと書かれている。

当社の別称は、女龍(めたつ)。
村上の社を男龍と称し、両社を一対と見ているようだ。
祭神は、豊城入彦命高靇神
『明治神社誌料』では、日本武尊と高靇神だが、
龍神山の麓なので、本来は龍神(高靇神)なのだろう。
社前の案内によると、当社が高靇神を祀り、
村上の社は闇靇神を祀っているという。
男が陽(高)で、女が陰(闇)なのではないかと思うのだが。

明治四十三年、町内の無格社・御嶽神社、
同社境内の八海山神社、三笠山神社、道祖神社、金刀比羅神社を、
大正元年十二月、町内無格社・鷲宮神社を
大正三年十二月、志筑村村社鹿島神社を合祀した。

当社参拝後に、車で村上へ行ってみたが、
佐志能神社は見当らなかった。
車道から見えない場所にあるのかもしれない。
歩いて探そうかとも思ったが、
長野まで帰らなければならなかったので
「まぁいいか」と断念。
が、帰宅後に写真の整理をしながら
一対の社なのだから、
参拝しておけば良かったと後悔した。

当社境内には石碑が一本立っており、
その西側を降りていくと、見晴台のようなものがあった。
上ってみたが、さほど見晴らしは良くなかった。


参道の鳥居

鳥居

参道階段

境内石碑と岩

社殿

社殿横の岩(屏風岩?)

染谷佐志能神社
所在地 石岡市大字染谷字峠一八五七番地の二
 佐志能神社は、染谷佐志能神社と村上佐志能神社の二社があり、ともに 龍神山の龍神(雨の神)をまつっている。染谷が高靇神(雌龍)、 村上が闇靇神(雄神)である。二社とも創建年代は明らかではないが、農耕に不可 欠な「雨の神」をまつることもあって、古くから付近の村人たちの信仰を 集めた。
 染谷佐志能神社の本殿左手の屏風岩には、「風神の穴」と呼ばれる穴があ る。この穴に指を入れると、雷鳴がなるまで抜けなくなってしまうという 伝説があり、夏になると、ここから黒雲がまき起こって雷神が現れ、雨を 降らせるという。
 毎年、四月十九日には例祭があり、この時奉納される「染谷十二座神楽」 は、四百年の歴史をもつと伝えられ、現在まで残っている数少ない「里神 楽」のひとつとして、市指定有形民俗文化財となっている。
 *市指定文化財(昭和五十六年十一月二十五日指定)* 染谷十二座神楽(有形民俗)


−社前案内板−



佐志能神社
神体、幣。竜神山に鎮座。仁明帝承和四年三月戌子常陸国新治郡佐志能神宮社に預る。光孝帝仁和元年九月七日従五位下村上神社従五位上(位田十二町)延喜式内小社。祭神豊城入彦命崇神帝の皇子、御母は紀国造荒河戸部の女、遠津年魚眼妙媛命。勅名を奉じ、大功をたてたことにより、子孫に東国の国造に任じられるものが多かった。玄孫荒田別命の子孫佐白公が新治国造に任ぜられたとき、祖神を鎮斎した。(佐志能は佐白の転訛)高オカミ神軻遇突智神の御子で、暗オカミ神と同胞、両部で竜神と称し雨の神。昔村上村であったので叙位の策命に村上神社としてある。その後分村して染谷村が出来た。村上神社が染谷村の地域に入ったので、村上村では別に一社を創立し、日本武尊と暗オカミ神を鎮斎した。文久二年社殿炎上、その後再建。明治二十九年四月一日郷社に別格。同四十三年十月町内無格社御嶽、同境内社八海山、三笠山、道祖、金刀比羅各神社を合併。大正元年十二月町内無格社鷲宮、同三年十二月志筑村高倉村社鹿島神社を合併。

−『平成祭データ』−


後日、染谷の北東500mにある村上に同名社へ参拝。  Zenrin Data Com Maps display !!
染谷から分離された神社で、当社が女龍と呼ばれるのに対し男龍と呼ばれる社。
三代実録に村上神と記されている国史見在社(式外社)なのだ。

民家の奥にある境内は広く、緑に満ちていた。
社殿の左手、竜神山に向う場所に鳥居が立っているが
竜神山への登り口だろうか。


村上佐志能神社境内

拝殿

本殿

竜神山への登り口か?


【 佐志能神社 (石岡市染谷) 】

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