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湯前神社
ゆぜんじんじゃ
静岡県熱海市上宿町4−12  Zenrin Data Com Maps display !!

式内社 伊豆國田方郡 久豆彌神社

御祭神
少彦名命

静岡県熱海市にある。
来宮駅の東500mの上宿町に鎮座。
だが、車道から狭い道を入った場所にあり、
言葉で説明するのは難しい。
とにかく、それらしき木を目印に、
路地をウロウロと彷徨って到着。

境内の左手に、天然記念物のクスノキが聳え、
青空の下に枝を広げた姿が美しい。
鳥居をくぐり、境内に入ると右手に手水鉢。
さすが熱海、手水には温泉が垂れ流されていて
もうもうと湯気が上がっている。

熱い温泉で手を潅ぎ、階段を上ると正面に社殿。

社伝によれば、天平勝宝元年(749)
祭神・少彦名神が、小童に神託し、
当地の温泉の効能を示したといい、
里人が祠を建てて、これを祀ったのが当社の創祀。
当初は、大己貴命と少彦名神の二柱を祀っていたという。

当社の鳥居前20mほどの所に、熱海温泉の最初の元湯があり、
関東大震災以前は、猛烈な勢いで噴出していた間欠泉だったという。
その元湯の前に祀られた神社であるところから、
湯前神社の名が付けられたという。

式内社・久豆彌神社の論社の一つであり、
平安以前から崇敬されていたと思われる古社である。

境内後方の高台に、マンションが聳えており、
境内は見下ろされているようで、違和感を感じてしまう。
熱海は坂の町だから、仕方がないのかもしれないが、
やや、不遜な雰囲気。


社域

境内のクスノキ

温泉の手水

鳥居

手水舎上の祭神像

境内

境内

マンションに見下ろされる社殿

湯前神社由来記
祭神少彦名神
玄古 大己貴神、少彦名神の二柱我が秋津洲の 民が夭折することを憫み禁薬と温泉の術を制 めたまいき(伊豆風土記)とある如く温泉の神とし て古代から尊崇されている。
例祭二月十日。十月十日
由緒
旧記に依れば「今から一千二百余年前(天平 勝宝元年)神、小童に託して曰く、諸人此なる温泉 に浴せば諸病悉く治癒せんと因って里人祠をたて 少彦名神を祀る」とあり。
然れども往古熱海に温泉の湧出せし時には既 に祀られしものと考えられる。永正十八年、寛文七 年に再興している。平安朝の頃より徳川明治に至る迄公 家、将軍、大名等を始め入浴者及び一般庶民の崇敬 が厚い。
特殊神事献湯祭。湯汲み道中。
毎年春秋二季の例祭に当り神前に元湯の温泉を献湯し て浴客の健康安全を祈り併せて江戸城へ当温泉を献上せ し往古を偲んで古式に則り「湯汲み道中」が行われ此の 日は市中が賑わう。

−境内案内−



【 湯前神社 (熱海市)(印刷用ページ) 】

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