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相見神社
あいみじんじゃ
石川県羽咋郡宝達志水町麦生ヘ96  Zenrin Data Com Maps display !!

式内社 能登國羽咋郡 相見神社
旧村社

御祭神
大國主命

石川県の宝達志水町にある。
七尾線・宝達駅の北東1Kmほどの麦生に鎮座。
小学校の東側の丘の上に境内がある。

境内入口は南東向き。
鳥居の左脇に「延喜式内相見神社」と刻まれた社号標が立っている。
鳥居をくぐり参道階段を上ると、階段途中右側に磐座らしき石がある。

階段を上ると社殿のある境内。
木々に囲まれた境内は厳かな雰囲気。
参拝は10月中旬だったが、木々は鮮やかな緑だった。

境内の奥に社殿。拝殿は瓦葺神明造。
拝殿の扉に菊紋の金飾りが付けられていたが、
拝殿に吊るされた釣灯籠には梅鉢紋。
どちらかが当社の神紋かもしれないが確認できていない。

拝殿の背後の本殿も神明造。
伝説では、当社に祈願して難破を免れた船人が
感謝してその帆柱で建てたという。

創祀年代は不詳。
相見という社号は大海の当て字だと考えられ
大海郷一の惣社として崇敬された神社で、
式内社・相見神社に比定される古社。

社伝によると、当地に大鷲がいて、人畜に害を及ぼしていたが
当社祭神・大國主命が鷲を退治して、国が治まったという。

社号の相見に関して、
大鷲を退治した大國主命が、須勢理姫と逢われたところから
愛見の郷と名付けられたという伝承や、
『古事記』に記載されている八千矛神(大國主命)が沼河比売に求婚し
両神が邂逅し結ばれた地であるという伝説もあるが、
やはり、相見は大海の当て字とする説が妥当と考えられ、
当地に居住した海神族奉仕の社であるとされ、
祭神の異説として、綿津見神海童神海底童命などの海神が挙げられている。

能登一宮気多大社にも大己貴命(大國主命)が化鳥や大蛇を退治する話があり、
気多大社の影響で、さまざまな伝説が生まれたのだろうか。

『式内社調査報告』には、本殿の右手に仏像を祀る
「隠居様」と呼ばれる小祠があると記されているが、
参拝時に気付かなかった。

また、今浜鎮座の八幡神社は、当社の境内摂社だったが
享保二十年(1735)今浜に遷座され、現在は独立しているようだ。


社頭

参道階段

階段途中に磐座

境内

社殿

拝殿扁額と扉

本殿

拝殿


【 相見神社 (宝達志水町)(印刷用ページ) 】

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