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白山神社
はくさんじんじゃ
長野県飯山市照岡  Zenrin Data Com Maps display !!


三子持
亀甲瓜花

旧無格社

御祭神
伊弉奈美命

長野県飯山市にある。
飯山線の桑名川駅と上桑名川駅の中間あたり、
新潟県との県境に近い照岡の山の中腹に鎮座。

408号線から北に入り線路を越えて左手に進み、
小学校の側を通ってさらに進むと当社の鳥居が立っている。
車でさらに奥に進めるようだが、広い場所に車を停めて階段を上って参拝。

苔で滑りやすい急で狭い階段を用心しながら登って行くと広い場所に出る。
どうやら先ほどの道を車で進むと、そのあたりに到着するようだ。

その広い場所から、遊歩道のように整備された階段があり、
登って行くと、見晴らし台かと思わせる広い場所がある。そこが当社の境内。
境内奥にコンクリートの蛸堂があり、中に春日造の本殿が安置されている。

当社の本殿は室町時代初期の応永三十二年(1425)に建造されたもので、
国の重要文化財に指定されている。

『日本の神々』によると、
千曲川の洪水の時、川上から社殿と御神体が一緒に流れて来たのを
当地の人々が引き上げて祀ったとある。

地元では歯の守り神として信仰されており、
恐ろしい力を持つ神で、この神の悪口を言って崖から投げ飛ばされた人がいたとか。

本殿の棟札と向拝化粧裏板の墨書銘によると、
本殿は応永三十二年八月十五日、入道沙弥道畔、藤原政吉、滋野宗厚の三人が建立したとあり、
また、本殿の登裏甲板の墨書銘には、信濃国水内郡上境入道沙弥某が彩色したとある。

よって当社本殿は、栄村で栄えていた市川氏の配下、泉氏の一族である
上境氏に関係するともの考えられている。

蛸堂内の幕に白山社固有の瓜花紋が染められていた。
当社の神紋だろう。


参道

鳥居

参道階段

参道階段

参道階段

境内

蛸堂

内部の幕に神紋

国の重要文化財指定の本殿

重要文化財
白山神社本殿
昭和二十七年三月二十九日指定
白山神社本殿は、室町時代の初期にあたる応永三十二年(一四二五) 年の建築で、昭和二十七年国の重要文化財に指定された。
全体の構造は、一間社、春日造りのごく小さいものであるが、室町 時代の特徴をよく表わした美しい蟇股、懸魚などがよく保存されて おり、大棟の鬼板も建築当初のものである。
また、向拝の鯱鼻はこの建築で最も注意すべきもので、この手法の ものは全国で十ヶ所しかなく、信州では小県郡青木村の大法寺厨子 の大棟にあるだけである。

−境内案内板−



【 白山神社 (飯山市)(印刷用ページ) 】

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