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花井神社
はないじんじゃ
長野県長野市篠ノ井小松原2453−2  Zenrin Data Com Maps display !!



旧無格社

御祭神
花井遠江守吉成 花井主水正義雄

長野県長野市にある。
信越本線・篠ノ井駅の北西4Kmほどの篠ノ井小松原に鎮座。
383号線を3Kmほど北上し、中尾山温泉を目指して西へ入る。

狭い坂道を進み、温泉を通過すると、
道の脇に東向きの境内がある。

境内入口には赤い鳥居が立っており、
やや、雑草の茂った境内に社殿。
境内右手に社号標があり「花井神社」と刻まれている。
境内左手にも社殿があるが境内社だろうか。

境内は山の上にあり、川中島平を見下ろす位置にあるのだが
木々が茂っていたためか、眺望の記憶がない。

「郷土を救った人びと―義人を祀る神社―」という書籍を見て参拝。
昭和五十六年発行のこの書籍に載っている写真とは社殿が違っており
境内の狛犬や社号標も新しい。
今でも有志の方々によって大事に維持されている神社なのだろう。

社号標には「全国土地改良事業団体連合会」とも刻まれていたが
当社祭神の功績と関連がありそうだ。

昭和四十四年(1969)十一月の創建。
社格廃止後の創建なので、社格は無い。

花井遠江守吉成とその子・花井主水正義雄を祀る神社。

戦国時代が末期の慶長年間、
松代藩城代であった花井遠江守吉成は領内を巡察し、
戦乱によって荒廃し、犀川の乱流に苦しんでいた領民のため
大規模な土木工事を決意した。

鬼無里戸隠を源流とする裾花川が、
現在の長野市の東に横断乱流していたものを、
中郷所九反から犀川の新流を開き、
市の東南方に数千町の肥沃な水田を開発。

さらに川中島三堰を改修して川中島一帯を良好な水田とし、
さらに更級郡の南端村上・力石・上山田地域の
「六ケ郷用水」を改築して千曲川水系の灌漑を計った。

また北国街道の改修・新道の開削、駅通の新設など
數多くの公共事業を推進し、慶長十八年(1613)に没した。

花井遠江守吉成の子・花井主水正義雄も父の遺業を継ぎ
川中島平一帯の開発・振興に力を注いだが、
元和二年(1616)主君の改易・流罪に伴い、松代を去った。

いらい、川中島平の人々は花井親子を
善光寺川中島平の産業開発の基礎を築いた恩人として崇敬し、
昭和四十四年、有志の人々によって現在地に創建された。

境内に立派な社号標が建っており、三つ葉葵の紋が刻まれていた。
花井家の家紋だろうか。


鳥居

社号標に葵紋

境内

境内社か?

社殿


【 花井神社 (長野市)(印刷用ページ) 】

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