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兵主神
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兵主神
ひょうすのかみ

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  • 延喜式神名帳に載せられた兵主神社は、 大和国二、和泉国一、三河国一、近江国二、丹波国一、但馬国七、因幡国二、播磨国二、壱岐島一、計十九社分布しており山陰地方に多い。

  • 「兵主」の名から、「つわものぬし」の神(武神)と解釈される場合が多い。

  • 兵主神は大己貴神とみるのが一般で、この神の八千矛神という別名は弓矢を司る神に由来するとされる。 あるいは須佐之男命天日矛神とみる説もあり、 また本来は御食津神とする説や、伊弉諾命經津主命天照大神・毘沙門天とする神社もある。

  • 兵主は、シナの武を司る神で、史記・封禅書にみえる天主・地主・兵主・陰主・陽主・月主・日主・四時主の八神の一であり、 元来帰化人秦氏によって祀られたとする説がある。
    この兵主は蚩尤という名で、黄帝と戦った軍神であり、兵器の創始者である。
    山東省武梁祠画像石山東省沂南古墓墓室前室北壁上横額画像


  • あるいは、兵庫県に関しては、外来神ではなく日本人によって軍団・兵庫の守護神として祀られたとする説がある。

  • また、奈良県の穴師坐兵主神社に関しては、 砂鉄の採掘者穴師の守護神とする説や、 自然発生的な風神あるいは武神が平安期に兵主神社と改名したとみる説がある。
    これは、穴師の語義には、穴を掘る人、つまり鉄を採掘する人々という意味の他に 強風が吹く場所という意味があるようで、風神を祀るとする。

  • また「兵主」は「ヒョウス」と読み、妖怪ヒョウスベと見る説もある。 ヒョウスベは河童の仲間で、兵主神の眷属とする説もあるが、 穴師山の山人を山童(山の河童)と見たのかもしれない。


【 兵主神:玄松子の祭神記 】

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