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金山神社
かなやまじんじゃ
徳島県徳島市多家良町立岩41

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式内社 阿波國勝浦郡 山方比古神社 |
徳島市にある。
徳島市中心部から南へ10Kmほどの多家良に鎮座。
多家良から中津峰山へ向う道の途中にある金谷で、
少し西へ入った奥に境内があり、公民館の建物の横。
社地に霊水が湧いたところから、宮井村と呼ばれていた。
境内奥に、鳥居が立ち、横には「山方比古神社」の社号標。
階段を上ると、上に小さな祠が祀られている。
階段の右手が少し抉られたようになっている。
ここがタタラ跡らしいのだが、ぜんぜんわからない。
創祀年代は不詳。
式内・山方比古神社の論社。
御火社とも、金谷権現とも称されていたお宮。
境内案内には「金山神社」とあるが、
徳島県神社誌では「山方比古神社」と載っている。
現在は、金谷や多々羅の地名から、
タタラの神・金山毘古神を祀ると考えられているが、
異説では、山の神・大山祇命を祀るとされ、
山神であるところから、山方比古神社と思われている。
当社が、式内・山方比古神社であれば、
祭神は、山方比古神であるはずで、
山方比古神とは何かと考えれば、山神の一種であることは想像できる。
当社が、タタラに関連する神社で、金山毘古神を祀る社であれば、
式内・山方比古神社ではないのではないだろうか。
ちなみに、末社である立岩神社も、
式内・山方比古神社の論社である。
そちらの方が可能性は高いのかもしれない。
少し北西へ行くと、その立岩神社があり、
巨大な陽石が祀られている。

鳥居と社号標「山方比古神社」 |
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階段上に社殿 ![]() | 社殿 ![]() |
タタラ跡? |
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金山神社(かなやまじんじゃ)
阿波三峰の一つである中津峰山(標高七七三メートル)の北麓
徳島市多家良町立岩に鎮座。延喜式内社で鍛冶の神
金山毘古神を主祭神とし境内に八咫の鏡を製作した天津麻羅
(立岩神社)を祀る。古来、この地に銅の製練・鋳造所があったと伝えられ、神社右脇の 山が抉れた部分は古代のたたら跡といわれている。 阿府志(一七〇〇年代末編集された徳島藩の史書)にも「宮井村 金谷に あり、俗に御火社と言う」と記され、また、弥生式土器の出土や周辺に点 在する古墳等からも、古代金属器の製作集団として勢力を振っていたこと がうかがわれる。現在、氏子によってたたら音頭やたたら(古代の溶鉱炉) の技術が伝承され、また周辺の地名も「金谷」「多々羅川」 「八多町」(八咫の名の起りか)「小路地」「尾羽丁」「居内」「宮井」 等が残っており、氏子の苗字にも「岩金」「金沢」「八田」「石田」 「石尾」「立岩」等がある。 また、当社に伝存する御神体は、鏡を正面に抱いた金山比古神 の神像であり、「金山はん」として氏子に尊崇されており 当社の北西八十メートルに鎮座する日本最大の巨大陽石天津麻羅 とあわせ、我が国冶金技術発祥の地と推定されている。 −境内案内板− |
【 金山神社 山方比古神社 (徳島市)(印刷用ページ) 】
