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神明神社
しんめいじんじゃ
福井県越前市三ツ口町122
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式内社 越前國丹生郡 大山御板神社 |
福井県越前市にある。
武生駅の南西2Kmほどの三ツ口町に鎮座。
千福交差点の角に境内がある。
境内というより、砂利の空き地という印象。
その空き地の北寄りに社殿がある。
拝殿の中を覗くと、「神明宮」と書かれた扁額が掛けられていた。
拝殿の後方、石積みの上に、小振りの流造の本殿があるが、
本殿のすぐ背後に道路が東西に走っている。
北陸の神社なので、本殿の側面はガラスで覆われている。
創祀年代は不詳。由緒も不詳。
明治四十一年五月十三日、
若竹町の無格社・伏拝神社に合祀され、
伏拝神社は、村社神明神社と改称したらしい。
よって『福井県神社誌』にも記載のない神社だが、
依然として当地に祀られているようだ。
なお『福井県神社誌』記載の若竹町神明神社の説明には
当社の合祀は、明治四十一年六月二十七日と記されている。
『足羽社記』に
「三太。今云三口歟。又延喜式所レ戴大山御坂神社是ノ處乎。」
と記されており、式内社・大山御坂神社の論社とされている。
社殿の左手に、「ころり観音」が祀られている。
この観音さまにお参りすると、長患いせずに「ころり」と逝けるらしい。
当社への参拝は、ゴールデンウィークの早朝、朝の五時半頃だったが、
付近のお年寄りが数名、お参りをしていたのを覚えている。
挨拶して良いものかどうか迷ったので、軽く会釈だけ。
付近では有名なのだろうか。
ひょっとすると、この観音さまがあるため、
若竹町に合祀された後も、神明神社が祀られているのかもしれない。
境内 |
社殿 | 拝殿内部 |
本殿 |
ころり観音 | ころり観音内部 |
昨年(2010)、鳥居が建立され、
建立式典、ころり観音法要とご供養献灯が行われたということで
当社関係者の方から、現在の写真をいただいたので掲載。
最近の鳥居と社殿の写真をいただいたので掲載 |
ころり観音
伝承によれば、近くの竹藪の中にぽつんと野ざら
しになっていた観音さまを見付けた村人が、勿体な
いと村の社の前に移して手厚く祀ったと伝えられる。この観音さまにお参りすると、長患いをすること なく、ころりと逝くことができると秘かに伝えられ、 村人たちは「ころり観音さま」と呼んで祀り、また近 隣の信仰を集めていたという。 −ころり観音案内板より− |