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加須夜神社
かすやじんじゃ
三重県伊勢市柏町1607−2
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三重県伊勢市にある。
近鉄明星駅の北東1.5Kmほどの柏町に鎮座。
大堀川の東方に、社域の杜がある。
境内入口は西側、社域の杜に入ると左手に石造の鳥居が立っており、
鳥居の右手に「加須夜神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐり参道を北上すると木造の鳥居があり、参道の奥に拝殿。
拝殿の奥に、垣に囲まれた神明造の本殿がある。
現社地には昭和になって遷座したもので新しく、
境内社などは見られないが、雰囲気のある杜は印象的だ。
創祀年代は不詳。
柏集落の産土神で、式内社・加須夜神社に比定されている古社。
当時、柏町129番地(大堀川の近くか)に鎮座していたが、明治の神社合祀により、
明治四十二年六月、境内社・油殿社(元八王子、文政四年、字油殿から遷座)、
境内社・内山社(日枝権現、字内山から文政四年に遷座)、
字柏殿鎮座の無格社古殿社、字北稲場鎮座の無格社浅間社、
字鍛冶田鎮座の無格社水神社とともに、北浜の村社北浜神社に合祀され廃絶。
その後、氏子等の努力により、
昭和七年一月、現在地に本殿、拝殿などの礼拝施設を調え、
北浜神社より分祀されたが、いぜん未公認の神社であり、
北浜神社の御旅所となっていたようだ。
その後、戦後の昭和二十六年三月十五日、神社本庁の許可を得て、
北浜神社から独立し、加須夜神社が復活した。
鎮座地である柏は、『神鳳鈔』に「糟屋御薗」とあり、
「カスヤ」から「カシワ」に変化したもの。
祭神の出雲笠夜命は、出雲臣の祖・佐比祢足尼の孫で、
成務天皇の時、勅により島津(志摩)国造となった人物。
式内社・加須夜神社の鎮座地に関しては、諸説柏町で一致しているが、
その該当社、あるいは古跡については、柏殿、古殿、産神社などの候補があった。
だが、現在は当社にすべて集約されているようだ。
当社の神紋は『三重県神社誌』に「右三つ巴」と記されている。
社域 |
鳥居 | 境内 |
境内 |
拝殿 | 本殿 |
拝殿から本殿 |