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布都神社
ふつじんじゃ
愛媛県西条市石延大ヶ市119
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式内社 伊豫國桑村郡 布都神社 |
愛媛県西条市(旧東予市)にある。
壬生川駅から西へ直線で4Kmほどの石延に鎮座。
南北に走る道路の西脇に、南向きの狭い境内がある。
境内には「式内布都神社」の石碑と、案内板。
案内板にある「秘密祭神」が気になるところ。
創祀年月は不詳。
祭神の「秘密祭神」に関しては、古来色々と考証されており、
素盞嗚尊ではないか、とする説がある。
これは、当社の東500mの佐々久山が「如龍蛇」と形容され、
龍蛇退治をした素盞嗚尊の霊剣に関係するとする伝承による。
志賀剛氏によれば、
当地周辺は、中古、津宮郷と呼ばれ、これは布都宮の略。
また、地名を石上里としていたが、石ノ辺「伊志乃倍」が石延の字になった。
つまり、大和石上神宮と同じ社であると考えられている。
案内板によれば、「古屋敷」という地の田の中に石塔があり、
古社地跡であるという。
『式内社調査報告』では、「元屋敷」とよばれ、当社の北西500mの池付近で、
場所の特定は出来ないと書かれていた。
ということで、ぶらっと歩いて見たが、やはり分からず。
もう少し真剣に探してみるべきだったと、いまさら後悔している。
境内 |
鳥居 | 社殿 |
本殿 |
布都神社 所在 大字石延字大ヶ市 社格 村社 社名 布都神社(鎮座年月不詳) 祭神 布都主神 外六神一座、及び秘密祭神 当社は延喜式に載する古社(伊予二十四社、周桑 東予市に三社)の内の一社である。仁寿元年(八五一) 正六位、天安二年(八五八)九月二十一日正五位下を 授けられる。文武帝から光孝帝(六九七〜八八六)の 十帝の間に六十二回の勅願有りと社記にあり、位 階を給ること十二度と記されている。往時四丁四方 の境内に美麗を極めた社殿が建立されていたと云う。 興国三年(一三四二)阿波の将、細川頼春の侵攻により 焼失、後、数回遷座し現在位置に小社を建立し祀る。 石延字古屋敷の宮田と呼ばれる田に石塔あり、布 都神社の本殿跡と伝えられる。 −境内案内より− |
【 布都神社 (西条市)(印刷用ページ) 】