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多倍神社
たべじんじゃ
島根県出雲市佐田町反辺字横塚1064

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式内社 出雲國飯石郡 多倍神社 |
島根県簸川郡にある。
須佐神社の西3Kmほどの佐田町反辺に鎮座。
狭い道を登った所に突然ある。
創祀年代は不詳。
式内社・多倍神社に比定されている古社。
出雲国風土記に「多倍社」とある神社。
『雲陽誌』には「剣明神」とあり、
須佐之男の八俣大蛇退治の剣の神霊を祀る。
よって、通称は剣さん。上古は剣大明神上野神社と呼ばれていた。
当地は、須佐之男の鬼退治伝承のある地で、
退治した鬼の首を埋め、大岩(首岩)で蓋をした上に社殿があるとも伝えられる。
この大岩に触れると血が付くといわれ、玉垣で囲まれている。
そういえば、少し濡れているような気がしないでもない。
また、本社後方の山上にも多くの巨岩があり、それぞれに名前が付いている。
もとは須佐神社の摂社だったが、明治維新の際に独立し村社となった。
明治四十年、無格社・石清水八幡・河内神社・湯村神社を合祀。
昭和十二年、県社に昇格した。
鳥居周辺は落ち葉で綺麗だった。
近所の婦人が一生懸命に落ち葉を掃き集めて掃除をしていた。
ありがたいことだ。
境内社は三社確認した。
朱の境内社は、あきらかに稲荷社だが、他の社名は不明。
『神国島根』には、稲荷神社、厳島神社、三保神社の名が載っている。
鳥居 ![]() | 鳥居扁額 ![]() |
神門 ![]() | 拝殿 ![]() |
首岩 ![]() | 本殿 ![]() |
後ろの岩が鬼の首の蓋(首岩) |
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首岩 |
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境内社 ![]() | 境内社 ![]() | 稲荷社 ![]() |
多倍神社(劔大明神)旧県社 簸川郡佐田村反辺 立久恵線 出雲須佐駅より三粁 祭神 須佐之男命 例祭 一○月一○日 神紋 亀甲に劔 本殿 大社造 一、三五坪 境内 九八四坪 末社 四社 氏子 一八七戸 崇敬者 一五○○人 由緒沿革 延喜式内社多倍神社なり、中古は劔大明神上野神社と称せり、今尚劔さんと去う。須作大神の佩刀十挙劔を奉斎せりとも云い、古来須佐神社の摂社たりしが維新の際独立して村社となり、昭和一二年県社となる。 −『神社名鑑』− |
【 多倍神社(印刷用ページ) 】
