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愛宕神社
あたごじんじゃ
岩手県遠野市綾織町新里第31地割61番地
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御祭神 |
遠野市にある。遠野駅の西2Kmほど。
遠野市街地から猿ヶ石川に沿って西へ行くと、
道路脇、少し降って、境内入口の階段がある。
階段を上り、しばらくあるくと、欝蒼と茂る木々に囲まれて
社殿が鎮座している。
愛宕山の下には、卯子酉様の祠がある。
遠野には、愛宕神社が二つあるが、こちらは新里の愛宕さん。
遠野城下町の境界に位置し、境界を守る神であるとともに、
火防の神としても有名で、
『遠野物語拾遺』には、この愛宕さんの
火防にまつわる話が載っている。
愛宕様は火防の神様だそうで、 その氏子であった遠野の下通町辺では、 五、六十年の間火事というものを知らなかった。 ある時某家で失火があった時、 同所神明の大徳院の和尚が出て来て、 手桶の水を小さな杓で汲んで掛け、 町内の者が駆けつけた時にはすでに火が消えていた。 翌朝火元の家の者大徳院に来たり、 昨夜は和尚さんのお蔭で大事に至らず、 まことにありがたいと礼を述べると、 寺では誰一人そんな事は知らなかった。 それで愛宕様が和尚の姿になって、 助けに来て下さったということがわかったそうな。 −『遠野物語拾遺 第六十四話』より− |
社殿の右手は、雑草に覆われ、足を踏み入れる気にはならなかったが、
何かの建物があった。
本殿屋根には、九曜紋。
東北には、鎌倉時代の奥州征伐に功のあった千葉一族がおり、
千葉氏の家紋である九曜紋を用いている神社がいくつかあるが、
当社もその影響だろうか、あるいは星信仰があったのか。
社号標 | 境内入口 | 上から参道 |
境内 |
鳥居 | 社殿 |
本殿 |
愛宕神社
愛宕さんは城下町を守る境の神でした。
旅立ちのときに、安全を祈り、家族と
別れる場所で、山の神や出羽三山など
旅の記念の石碑がならんでいます。また、火防の神で『遠野物語拾遺』第 64話にも、愛宕さんが和尚の姿になっ て町内の火事を消した話があります。 −社前案内− |
【 愛宕神社 (遠野)(印刷用ページ) 】