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春日神社
かすがじんじゃ
福井県あわら市沢14−1  Zenrin Data Com Maps display !!


輪宝

式内社 越前國坂井郡 保曾呂伎神社
旧村社

御祭神
天兒屋根命

福井県あわら市(旧金津町)にある。
北陸本線・細呂木駅の北北東1Kmほどの沢に鎮座。
153号線に沿って500mほど北上し、
観音川を越えて北へ。

目印は、「衣かけの大杉」と呼ばれる大きな木。
田圃の中の参道に、一本の巨木が聳え、
その根元付近、地上2m近くの枝が伸びて
アーチ状になってり、その下を参道が通っている。
車で下を通ってみたが、充分に余裕がある、そんな大木。
今は見当らなかったが、
昔は、そばに「お身すすぎの池」があり
当社の社人や社僧が、身を清めた場所だという。

参道を北上すると、社域の森の前に
新しい鳥居が建っている。
鳥居をくぐり、鬱蒼と木々の茂る参道階段を上ると境内。
境内中央に、大きな社殿。

入母屋造の拝殿の後方に、春日造のような形状の本殿。
ただし屋根は、瓦葺きの覆屋根と融合しており
本来の屋根の形は違うのかもしれない。
また、『福井県神社誌』には、
「流造(覆舎の中)」と記されており
この社殿の中に、小さな本殿があるのかもしれない。

創祀年代は不詳。

越前国神名帳には「従五位 細呂枳神」とあり
式内社・保曾呂伎神社の論社の一つ。

川口荘の総社で、もとは、
細呂枳神を祀っていた古社だが
天永元年(1110)に奈良の春日社を勧請合祀したという。

ただし『神社明細帳』によれば、
人皇四十三代元明天皇和銅七年午年(714)
僧泰澄が、神童の託によって天児屋根命の神像を彫刻し
ここに祀ったとあり、
白河天皇の勅により
中納言時實・興福寺泉徒伊豫法眼を以って神田を寄進。
以後、社僧によって管理されていたようだ。

明治四十年十月には無格社・八幡神社を合祀している。

境内左奥には、摂社の庚申(石祠)が祀られている。

拝殿の屋根に、輪宝紋が付けられていたが、
『福井県神社誌』には、特に神紋の記載はないので
輪宝は、当社の神紋というわけではないかもしれない。


参道の大杉

社域

鳥居

参道

境内

社殿、横から

拝殿

本殿

摂社の庚申(石祠)

境内社

春日神社の大杉
町指定天然記念物
 この案内板の後方に見える大杉が、古来 「衣かけの大杉」とよばれ、樹高十五メートル、 目通り三・九メートル、地上二メートルの ところから大きな枝が四方にたれ、特に、 一つの枝が長大に成長して、一大アーチを 形成している。
 大杉の後方に見える鳥居をくぐり、石段を 上ると、春日神社があり、平安朝の昔、春日 神社に仕えた社人・社僧が衣を木の枝にかけて、 木の脇にある「お身すすぎの池」で、身を清めた といわれている。
 春日神社はもと式内社保曾呂伎神社で、天永 元年(一一一〇)に奈良の春日神社を合祀した。

−参道案内板−



【 春日神社 (あわら市沢)(印刷用ページ) 】

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