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神明社
しんめいしゃ
福井県坂井市三国町神明2−2  Zenrin Data Com Maps display !!


三つ巴

式内社 越前國坂井郡 坂名井神社
式内社 越前國坂井郡 枚岡神社
旧郷社

御祭神
天照皇大御神 男大迩皇子

境内 式内社 越前國坂井郡 比古奈神社 比古奈神社

福井県坂井市にある。
三国駅の西500mほどの三国町神明に鎮座。
九頭竜川・兵庫川・竹田川が合流する河口部にあり、
海にも近い場所。

境内入口は南側。
鳥居は、珍しい中山鳥居。貫が貫通していないのが特徴。

参道を進むと、正面の拝殿。
その後方に、立派な中門があり、
垣に囲まれて神明造の本殿が鎮座している。
参拝当日は天気が良くて、陽射しも強く
写真は影が濃すぎてNG。

社殿の左手に、境内社があるが、
一番左手の、大きめの境内社には名前が記されておらず
扉の穴から中を覗くと「味坂神社講中」と書かれた提灯が下がっていた。

本殿近くの境内社も名前はわからない。
狛犬の他に、狛狐があるので稲荷社かとも思うが、
鳥居には「合社」とのみ記載されているので
幾つかの境内社が合祀されているのだろう。

帰宅後の地図を確認すると、
境内東北隅に、辰巳川神社という境内社があるようだ。
社殿右手に道があり、公民館のようなものがあったが、
その裏手にあり、参拝当日には気付かなかった。

社伝によると、
往昔、越前国坂井郡坂井港字日和山に、
一邑の氏神として鎮座。

後、男大迩皇子継体天皇)が、枚岡という地に潜龍の時、
三大河(九頭竜川・日野川・足羽川)を開拓し、
枚岡を行在所とした。
後、日和山の社を枚岡に遷座して、枚岡神社と称したという。

よって、当社を式内社・枚岡神社とする説がある。
また、当社を式内社・坂名井神社とする説もある。

天正年中(1573〜1591)、
織田信長の兵火にかかり社殿焼失し、社領も没収された。

このころ、社号を神明社と改称し、
近傍町村八ヶ所の氏神総社として崇敬された。

また、社伝では、
境内社の比古奈神社を式内社・比古奈神社とするが確証はないらしい。

で、その比古奈神社だが、『式内社調査報告』記載の写真では
社殿左にある「合社」のようだが
本殿のある垣の中にあるのかもしれない。

拝殿前の神馬像や、境内の灯篭に巴紋が付けられているので
三巴紋が、当社の神紋に間違いないだろう。

境内社に関して。
『福井県神社誌』には、
巽川神社、比古奈神社、稲荷神社、太玉神社、
金比羅神社、八幡神社の名が載っている。

巽川神社は、参拝時に気付かなかった境内東北隅の辰巳川神社だろう。

その他の神社は、社殿左手の合社に合祀されているのだろうか。
あるいは、本殿のある垣の中だろうか。

ちなみに、『式内社調査報告』の坂名井神社の項に、
当社の境内社として、金比羅社などを合祀した合祀社と
薬師とも称される味坂神社の二社となっている。

個人的には、この味坂神社が気になっている。

薬師と呼ばれ、少彦名神を祀るのであれば、
「比古奈神社」であってもおかしくはない。

また、坂井郡の式内社に、同名の味坂神社という社があり、
何らかの関係があるようでもある。

この味坂神社の鎮座年代がわからないので、
いずれも想像でしかないのだが。


鳥居

拝殿

拝殿

中門

中門

本殿屋根

味坂社?

比古奈神社?


【 神明社 (三国町神明)(印刷用ページ) 】

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