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稲宮神社
いなみやじんじゃ
静岡県伊豆市土肥2833
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式内社 伊豆國那賀郡 稻宮命神社 |
静岡県伊豆市にある。
伊豆半島の西側、土肥港の近くに鎮座。
駿河湾を南下してくる17号線と136号線が合流する地点から
136号線を500mほど南下して、東に入った場所。
土居金山の近くに、西向きの境内があり、
境内の左手には屋形区公民館が建っている。
砂利の境内の奥に鳥居が建っており、
その後方に本殿を納めた赤い屋根の覆屋。
本殿の右手には天王社が鎮座している。
覆屋の中には、流造の本殿があるが、
椅子などが置かれており、隣の天王社の方が綺麗だった。
創祀年代は不詳。
神明社とも称した神社。
古記録等は、嘉永七年十一月四日の大津波によって
ことごとく流出したらしい。
『伊豆国神階帳』に「従四位上 いなミや姫の明神」とある古社で、
式内社・稻宮命神社に比定されている神社。
当社周辺の稲は、温泉の温水を用いるため、
夏(六月)の初めに熟すもので、朝廷に献上されていたという。
本来の祭神は稲宮姫だが、
稲に関係する女神ということで豊受比賣命となったようだ。。
古伝によると、もとは付近一帯を領した水口家の氏神。
水口家は亀卜の術にたけ、伊豆卜部氏と共に、
朝廷にも召されたという。
天王社の右手に、小さな石祠が幾つかあるが詳細は不明。
『静岡県神社誌』には、境内社として天王社の他に
神明社、山神社の名が記されている。
境内、左が屋形区公民館 |
鳥居 | 社殿、本殿と天王社と石祠 |
本殿 | 天王社 |
【 稲宮神社 (伊豆市)(印刷用ページ) 】