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津神社
つじんじゃ
岐阜県岐阜市曽我屋字屋敷1631
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式内社 美濃國方縣郡 方縣津神社 |
岐阜市にある。
西岐阜駅の北西4Kmほどの曽我屋に鎮座。
長良川の北岸、島大橋の西に南向きの境内がある。
参道入口の鳥居の脇に大きな木が聳えているのが印象的。
参拝日は、青い空が眩しい冬の晴天。
夏になれば、青々と葉を茂らせるのだろうが、
残念ながら木に詳しくないので、なんの木かは不明。
鳥居をくぐり、灯篭の並ぶ参道を歩くと突き当たりに社殿。
拝殿の中をのぞくと、奥に続く廊下が見える。
拝殿の後方に回ると、塚のような盛土の上に本殿。
本殿は神明造。
派手さはなく、荘厳という印象も無いが、
ほのぼのとした雰囲気。
ベンチでもあれば、日向ぼっこでもして、のんびりすごしたい境内。
創祀年代は、社伝によると、推古天皇の御代。
伊勢国安濃群津(津市)よりの勧請という。
『本巣郡志』には、
「伝曰此津大明神は加賀国に有り。
寿永頃木曾義仲。平家討伐の時、此の社に願を立て・・・」
とあり、加賀国からの勧請のように記している。
加賀(石川県加賀市)には、潮津神社があるが、
そこからの勧請だろうか。
ただし、潮津神社に木曾義仲の話は伝わっていないようで、
潮津神社の西1Kmにある篠原神社の伝承として
「寿永二年の篠原の戦の古戦場にして
木曽義仲より社領神宝等寄進あり」とある。
『本巣郡志』が正しければ、
木曾義仲は、潮津神社へ祈願したことになるが、
『本巣郡志』の著者が、2つの神社を混同したという可能性もある。
拝殿の右手に、摂社の稲荷社がある。
稲荷社の社殿の周りには、赤い鉄柵でガードされていた。
盗難避けか?
一之鳥居は、昔は当社の南、河渡のあたりにあったらしい。
今も田の中に鳥居跡の石があるという。
村内に逃走者があれば、その石を縄で縛っておくと、
逃走者は、足が痛くなって逃げることができないという。
鳥居 | 参道 |
境内 |
拝殿内 | 廊下の奥に本殿 |
本殿 | 境内社、稲荷社 |