[HOME] > [神社記憶] > [東海地方] > |
|
八幡神社
はちまんじんじゃ
岐阜県岐阜市長森岩戸
|
|
式内社 美濃國厚見郡 物部神社 |
岐阜県岐阜市にある。
岐阜駅の北東3kmほどの岩戸森林公園に鎮座。
248号線を東へ進み、岐阜東バイパスの手前で北へ入る。
岩戸森林公園の南端、西側の山の麓に境内があり、
通称は、岩戸八幡神社。境内入口は東向き。
鳥居をくぐり、参道を進むと拝殿があり、後方に本殿。
境内には「担石」と称する力石が置かれており、
境内社が数社、山の斜面に点在しているが
詳細はわからない。
明治初年、岩戸村の氏神として
海津郡より勧請された神社。
境内に伊奈波神社方面から、稲葉山麓を経て
各務原方面に通じる「ジンム道」と呼ばれる古道があるらしく
式内社・物部神社の古社地であると考えられている。
一説には、式内社・物部神社は、もと当地(岩戸)にあったが井ノ口へ遷座し、
そこへ、丸山より伊奈波神社が遷座して来てのち、伊奈波神社に合祀されたとする。
鳥居 | 参道の担石 |
境内 |
拝殿 | 社殿 |
社殿 | 境内社 |
境内社 | 境内社 |
上記のように、当社岩戸八幡神社は明治初年に勧請された神社だが、
当社境内、あるいは岩戸観音が、式内社・物部神社の古社地と考えられている。
岩戸観音は、正式名を「厳窟観世音菩薩」といい、
当社境内から200mほど北、岩戸森林公園の北側にある。
ちょっと長めの階段を上ると、岩穴があり、拝所がある。
岩の入口は鉄の格子が嵌められているが
内部には、人の背丈程のお堂が安置されている。
厳窟観世音菩薩 |
参道 | 岩窟 | 内部にお堂 |
上記のように、当社岩戸八幡神社は明治初年に勧請された神社だが、
当社境内、あるいは岩戸観音が、式内社・物部神社の古社地と考えられている。
では、八幡神社が勧請される以前は、どのような状態だったのだろかと想像してみた。
地図を見ると、当社の北、ほんの50mほどの場所に
岩戸神社という神社が存在する。
猿田彦命を祀っているらしい岩戸神社に関する由緒は未確認だが、、
社殿は岩の上にあり、古代からの祭祀を思わせる。
少なくとも、明治以前から祀られていたような、そんな神社。
(由緒未確認なので、あくまでも印象)
もし、古代から祀られているものなら、
岩戸神社が式内社・物部神社の古社地であっても不思議はないと思うのだが、
手持ちの資料には、岩戸神社に関する記述は見られない。
鳥居 | 参道 |
岩の上に社殿 |
拝殿 | 本殿 |