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海神社
わたのじんじゃ
島根県隠岐郡西ノ島町別府409
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式内社 隠岐國知夫郡 海神社二座 |
隠岐島前、西の島、別府港にある黒木御所の少し東にある。
宇賀へ向う道路沿いに鳥居があり、参道が続く。
あっさりとした境内だった。
神社名を示すものが見つからず、拝殿内を覗くと、額に「海神社」。
「海」と書いて「わたの」と読むが、
「うみ」とも「かいの」とも読むらしい。
境内は狭く、拝殿もあっさりしている。
木々がないためか、境内もあっさり。
春の陽を浴びて明るいのは良いが、大きな蜂が飛び交っていた。
創祀年代は不詳。
式内社・海神社に比定されている古社。
祭神は不詳だが、「延喜式」由良比女神社に付記されている「元名和多須神」は、
この海神社のものであると説き、『渡明神』とする説がある。
江戸時代には「六社神社」とよばれ、『住吉三座・志賀三座』を祭神としたが、
延喜式にあるとおり、二座の海神を祀ったものとして、
また、『海童神二座』とする説が有力らしい。
参道入口 |
参道の鳥居 | 拝殿 |
境内社 | 境内社 |
天照、高産霊、神産霊 | 本殿 | 猿田彦、月読、大国主 |
社前の海 |
水戸『大日本史』神祇志 「社今在知夫里村南岬、日渡明神、其近傍有
渡島。土佐日記歌詞有和多都美知夫里神之語。袖中鈔
云、隠岐知夫里崎有和多須神、可以相證」 『神名記』(一七〇三)「海神社二座、志賀三社一座、住吉三社一座、別府村六社大明神」 『隠岐古記集』別府村の條(天保)「一、六社神社、神名帳海神社、住吉三座・志賀三座、合六社、十六社の内」 『明細帖』明治三十五年「村社・海神社、祭神不詳、由緒、創立年月詳ナラス。廢合、再興、復 舊、移轉セシコトナシ。從來海神社二座 或ハ六社大明神 ト稱セシ ヲ、明治五年十月、六社ノ稱ハ廢セラレ、海神社ニ定メラレ、同年同月村社ニ列セラル」 −『式内社調査報告』− |
【 海神社 (隠岐)(印刷用ページ) 】