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韓國宇豆峯神社
からくにうずみねじんじゃ
鹿児島県霧島市国分上井898
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式内社 大隅國囎唹郡 韓國宇豆峯神社 |
霧島市(旧国分市)にある。東九州自動車道の側。
国分I.C.から検校川を2Kmほど遡った国分上井に鎮座。
鹿児島特有の赤白黒の鳥居をくぐると、参道の左右に門神の祠。
さらに参道を進むと、砂っぽい境内。
瓦葺の赤い拝殿の後方に、入母屋造瓦葺の赤い本殿がある。
創祀年代は不詳。
式内社・韓國宇豆峯神社に比定されている古社。
かっては矢岳という山の頂上に鎮座していたが
永正年間(1504〜1521)、現社地に遷座したという。
その矢岳は、現社地の南西にある
小字・高宇都という地にある小山のことと思われる。
鹿児島には「宇都」という渓谷などのある地を意味する地名らしく、
高宇都の「宇都」の岳、宇津峯の神社となるのだろう。
「韓國」とは当時の外国、「宇豆峯」とは山林の美称であるとも考えられ、
海外から木種を持ち帰り、日本の山林を広めた木の神・五十猛神を祭神とする。
祭神の異説として、天児屋根命や日本武尊など。
明治四年五月十四日県社に列した。
境内に「岡山市在住」の方が書かれた由緒があったが読めなかった。
鳥居 | 境内 |
境内社殿 |
本殿 |
門神 | 社殿と燈籠 | 門神 |
韓国宇豆峯神社 旧県社 国分市上井 日豊線 国分駅より四粁 祭神 五十猛大神 例祭 三月九日 九月九日 神紋 五七ノ桐 本殿 春日造 一二坪余 境内 三、六二五坪 末社 三社 宝物 古器物面五つ 氏子 二六○戸 崇敬者 一二○○人 神事と芸能 祈年祭当日農耕籾種子播きの儀有り。 由緒沿革 延喜式神名帳に記載しあり、祭神五十猛命は造林航海の道を始め給し神にて父神須佐之男命と共に八十木種を持、韓国(外国の意)に往来し筑紫島より始めて大八洲国に悉く播殖せられた。永正元年の棟札に奉祀三座とあり。 −『神社名鑑』− 韓国宇豆峯神社 鹿児島県国分市上井。旧県社。祭神は五十猛神。創建年月は明らかでないが、延喜の制(九二七)小社に列せられている古社である。祭神五十猛神は、航海と造林の守護神として、古来衆庶の崇敬篤く、社号の韓国は外国を意味し、航海を意味するとともに、宇豆峯は、山林の美称であるという。当社は初め、宇豆峯という山の嶺に鎮座していたものを、永正年間(一五○四−二一)に現在地に奉遷した。また永正元年(一五○四)の棟札には奉祀三座と記されているが、明治に至り三座のうちの天児屋根命は加治木の春日神社に、もう一柱は、鹿児島郡武村の建部神社に合祀された。明治四年(一八七一)五月一四日、県社に列せられた。例祭は三月九日、春祭二月二○日。夏祭七月二○日。秋祭一一月二○日。−『神社辞典』− |
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