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神前神社
こうざきじんじゃ
香川県さぬき市寒川町神前山崎1623
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式内社 讃岐國寒川郡 神前神社 |
香川県さぬき市寒川町にある。
神前駅の北側、小学校の側に鎮座。
境内は狭く、神社というより町の公園というイメージだ。
南向きの境内に、拝殿が一つ。
拝殿の後方、背の高い石組みの上に本殿がある。
拝殿の横、西側に、大小の石像があり、
境内の案内板によると、仏像説・神像説があるという。
神像と考えた場合、当社祭神の猿田彦命ということになる。
創祀年代、由緒、ともに不詳。
男山神社の境外末社であった。
「神前」と書いて、社名は「こうざき」。地名は「かんざき」。
延喜式では「かんさき」と読むらしい。
神前、つまり先導した神と考え、祭神は猿田彦命。
また、当社について「具名登」と書かれた文書が存在しており、
「クナド」の神、道祖神とも考えられる。
ただし、祭神には異説があり、
寒川氏の祖・油良大人とする説がある。
拝殿内の提灯には、三つ巴が付いていたが、
『式内社調査報告』に、神紋は丸に十六弁菊、
および丸に五七の桐とあるが、未確認。
社前 | 鳥居 |
境内 |
鳥居扁額 | 拝殿 |
本殿 | 本殿 | 石像 |
神前神社の石仏
この石像は、白色凝灰岩製で、風化が進んでいるため仏
像か神像かの判別が難しく、仏像・神像の両説があります。仏像説では、この象を横から見るとやや前かがみになっ ているところが、仏像ではないかと考えられ、造像当初は、 全身立像で、鎌倉時代末期か室町時代初期頃の地蔵菩薩像、 又は、薬師如来像と推定されています。 神像説では、この像の顔の真ん中あたり(鼻の部分)が 高くなっているので、猿田彦命ではないかと考えられてい ます。また、旧神崎村八幡宮並末社由来帳に、山崎「具名 登二社」という記載が残っているのが、この石像ではない かとも言われています。近所の人はおふなたさんと呼んで います。「具名登」は「久那斗」・「岐」とも書かれ、日 本書記には「是を岐神と謂す。此れ本の号は来名戸の祖神 と曰す。」とあり、旅人を守る道祖神であるといわれてい ます。 人は自分の生涯のどこかで、信じるものを失いかけるこ とに出会います。そんな時、石像である、木造であれその 中に神を求め、仏を信じ心の寄りどころを探して祈ります。 救われたい人の弱さを、この像はじっと見守り、やすらぎ と生きる喜びを与えてきたに違いありません。 −境内案内より− |
【 神前神社 (寒川町)(印刷用ページ) 】