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荊波神社
うばらじんじゃ
富山県高岡市和田954
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富山県高岡市にある。
高岡駅の西3Kmほどの場所にある。
境内・社殿は新しく、印象としては、清潔な神域。
綺麗に整備された公園という感じで、
石柱や鳥居、社殿の扉など、多くの場所に神紋が付いている。
創祀年代は不詳。
社頭の案内では、福田郷の惣社で、十禅師大明神とある。
昔は、比叡山妙法院の管理だったとあるが、
比叡山日吉大社では、十禅師は樹下宮のことで、祭神は鴨玉依姫神。
当社が、式内・荊波神社であるかどうか疑問だが、
荊波は、「うばら」と読み、「やぶはら」「やぶなみ」とも読まれ、
『万葉集』の「夜夫奈美能佐刀(荊波の里)」に鎮座した神社。
ただし、延喜式以外の古典には、荊波神社の名は出てこないらしい。
神紋は、「榊原源氏車に荊の字」。
当社の社家は榊原氏なので、この紋が使用されているのだろう。
鳥居 | 鳥居などに刻まれた神紋 |
境内 |
社殿 | 拝殿 |
沙座連石 | 本殿 |
神社の由来
荊波神社は平安中期の延喜式(九七二―
きめられた法令集)の中に御名がある。鎌倉時代以降、比叡山妙法院が福田郷 十村を管理するようになると、神仏が混り 合い、福田郷惣社「十禅師大明神」と 申し上げた。 戦国期の文禄二年(一五九三)には、前田 二代利長が当社へ祈祷仰せつけた古文 書(市文化財)も現存する。境内には『万葉 集』記載の天平勝宝二年(七五〇)越中国守 大友家持が墾田視察にやってきたとき誦んだ やぶなみの里に宿借り春雨
の歌碑もあり、往古を偲ばせている。こもりつつむと妹に告げつや −社頭案内より− |
【 荊波神社 (高岡市)(印刷用ページ) 】