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大歳神社
おおとしじんじゃ
島根県浜田市元浜町222−2  Zenrin Data Com Maps display !!


稲丸結び
中央に大の字

式内社 石見國那賀郡 大歳神社
旧村社

御祭神
大年神 配祀 倉稻魂神

島根県浜田市にある。
浜田駅の西2Kmほど、浜田漁港を臨む丘の上、
粟島公園の南に鎮座。

境内入口の鳥居をくぐり参道階段を登ると、
北東向きに社殿が建っている。

境内から粟島公園へ向う道の途中には、烈女お初の墓。

享保九年、浜田藩の江戸屋敷で働いていた娘、岡本道女。
ある日、藩主に急用で召され、急いでいた道女は
自分の草履が見当らず、人の草履を履いて出てしまった。

草履の持ち主・落合沢野は、それを咎め、
道女の親や家名をののしり、道女を責めた。
家名を辱められた無念さから、道女は自害。

道女に仕えていた、松田察(お初)は、
主人の無念を晴らすため、沢野に対し仇討を決行。
道女が自害に用いた懐剣で沢野を討った。

この行為を忠節と称えられ、烈女お初の鏡山事件として、
歌舞伎などで有名な話だそうだ。

社伝によると、
聖武天皇の御代、神亀二乙丑六月朔日、
伊勢国伊雑宮大歳社からの勧請。

式内社・大歳神社の論社の一つ。

古くから宮座の制度があり、
新しく船頭に就任するものは誓盃を受ける儀式があったという。
この祭りを「オサンペー祭」と呼ぶらしいが
オサンペーってどういう意味だろうか。

社殿の右に、住吉神社。
左に、稲荷社と風日宮恵美須神社。

本殿の後方へ続く道を進むと、
浜田漁港を見下ろす位置に、漁業遭難者の碑が立っており、
灯籠と石祠がある。


鳥居

参道階段

階段上の鳥居

境内

拝殿

本殿

風日宮恵美須神社

稲荷社

住吉社

境内からマリン大橋

漁業遭難者を祀る祠

烈女松田察女(お初)の墓

由緒掲示板
社伝によると当社は、聖武天皇の御代神亀2年6月朔日。伊勢国伊雑宮大歳社勧請した。清和天皇の御代貞観13年4月神階従五位上に列せられた 後一条天皇の御代寛仁年4年中納言常方石見国へ巡察の時、両面御宝鏡を寄進せられた。小石見34座の内式内社と伝承されている。島根県告示第326号をもって明治39年4月勅令96号に依り神饌幣帛料を供進することを得べき神社に指定せられた。

−『平成祭データ』−


粟島公園と「お初の墓」
 ここから右およそ70米、粟島公 園北端の小丘に立つと浜田港が一 望におさめられる。
 紺青の海と、湾内に浮ぶ馬島、 やな島、そして遠く緑に煙る山な みが織りなす景観はまさに一幅の 絵のようで、眺望絶景の地として 広く知られている。
 また、この地には世に云う鏡山 事件の主人公「お初」こと「松田 察女」の墓がある。女ながらに主 人の仇を討ち、その勇気と果敢な 行動は烈女の鑑として賞讃され、 のちに浄瑠璃・歌舞伎に演じられ ていることは、あまりにも有名で ある。女主人「岡本みち」の墓は その遺髪を埋めて鏡山来福寺境内 に建てられている。
 この近くの極楽寺には徳川二代 将軍秀忠の石碑があり、浜田城主 古田重恒によって建立されたもの である。

−案内板より−



【 大歳神社 (浜田市元浜町)(印刷用ページ) 】

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