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富岡八幡宮
とみおかはちまんぐう
東京都江東区富岡1−20−3
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旧府社 |
東京都江東区にある。
東西線・門前仲町駅の東300mほどの富岡に鎮座。
西側には深川不動尊。
参道入口は南向き(やや西寄り)。
「富岡八幡宮」と刻まれた社号標と大きな灯籠が立っている。
参道を進むと、伊能忠敬の像。
このあたりに住んでいたそうで、
測量の旅の都度、当宮を参詣し無事を祈念したという。
さらに進むと、参道左手に大きな神輿庫。
参道の右手には、大関力士碑。
境内東奥には、横綱力士碑もある。
貞享元年(1684)当宮で初めての勧請相撲が行われ、
江戸勧進相撲発祥の地なのだそうだ。
参道を進むと、正面に大きな社殿。
二階建てで、「重層型準八幡造形式」というらしい。
後方に前後に並んだ本殿があるのだが、
木々が茂って、よく見えなかった。
参拝は、東日本大震災の前日の朝。
よく晴れた青空の下での参拝。
江戸最大の八幡宮ということで、
参拝客や観光客の多い明るく華やかな雰囲気のお宮だった。
通称は、深川八幡宮。「江戸最大の八幡様」である。
寛永四年(1627)、菅原道真の後裔とも言われる
初代別当長盛上人が霊夢に感じて八幡宮を創祀。
当時、隅田川の河口の永代島と呼ばれる砂洲を埋め立て開拓整地して
社地および氏子の居住地とし、
六万五百八坪という広大な土地を幕府より拝領した。
また、一説には天平宝字年間(八世紀)右大臣藤原豊成が創祀し、
寛永四年に再興され、元社地は東方の砂村にあり、
現在の江東区南砂の富賀岡八幡宮がそれで、元八幡宮と呼ばれているとも。
明治になって准勅祭社に治定され、勅使を遣わされ幣帛を賜った。
准勅祭社に指定された十社は、現在、東京十社と称されている。
境内には幾つかの境内社が祀られている。
境内の西参道横に、鹿島神社・大鳥神社、
大黒宮・恵比須宮、冨士浅間神社・金刀比羅神社。
そばに、大きな岩の手水鉢。
社殿の西側には、力持碑と力石。
社殿右手(東側)には、永昌五社稲荷神社。
その横に、祖霊社・花本社、天満天神社、聖徳太子社、
住吉神社、野見宿禰社、車祈社・客神社。
さらに右手に弁天池の中に七渡神社・粟島神社。
花本社の祭神は松尾芭蕉。
当宮の近くに住んでいたらしい。
参道に大関力士碑があったが、
永昌五社稲荷神社の北側には横綱力士碑がある。
社頭 |
鳥居 | 伊能忠敬像 |
境内 |
社殿 |
社殿 | 本殿 よく見えなかった |
西参道の境内社 鹿島神社・大鳥神社、 大黒宮・恵比須宮、 冨士浅間神社・金刀比羅神社 | 境内右手の 永昌五社稲荷神社 |
境内右手の境内社 祖霊社・花本社、天満天神社、 聖徳太子社、住吉神社、 野見宿禰社、車祈社・客神社 | 弁天池の 七渡社・粟島社 |
境内右手の横綱力士碑 |
参道の大関力士碑 |
西参道手水鉢 | 力持碑と力石 |
岩? | 神輿庫 |
東京深川鎮座 富岡八幡宮御由緒 寛永四年、初代別当長盛上人が霊夢に感じて八幡宮を創祀する事となり、当時、隅田川の河口の永代島と呼ばれる砂洲を開拓整地して御社地と氏子の居住地を得、総じて六万五百八坪という広大な土地を幕府より拝領した。今日の八幡宮境内、深川公園、富岡町、門前仲町及び永代の一部にほぼ該当し、その後東京湾の埋立と開拓は南へ南へとのび往年の深川の何層倍にも拡大されたところから見ると、長盛上人はじめ歴代別当職の土地開拓は郷土開発の端緒をなした事が看取される。 御社殿は創立以来、何回も天災地変で焼失し、新改築修築を重ねたが、現在の御本殿と社務所結婚式場は、昭和三十一年十一月一億数千万円の巨費を投じて、鉄筋コンクリ−ト構造、重層型準八幡造り形式で出来ている。 祭礼 一年一度の御祭礼は八月十五日、本祭りと蔭祭りにわかれ、三年に一度の本祭りの時は土曜日に鳳輦の渡御、日曜日には氏子各町から百余台の神輿渡御が行われ特に連合渡御は壮観を極める。 横綱力士碑は、日本一といわれ五千五百貫(約二十トン)の巨大なもので、裏には初代明石志賀之助以降、歴代横綱の名を刻してある。又、五十連勝以上の大記録を残した力士名を刻した超五十連勝力士の碑、正面大鳥居横の東側には歴代大関の名を刻した大関力士碑の外、強豪関脇力士碑、巨人力士身長碑、同手形足形碑等がある。 御神宝狛犬一対は、元芸術院会員平櫛田中の作、また、松林桂月、石井柏亭、野田九浦、竪山南風、服部有恒、川崎小虎、福田浩湖各画伯の壁画は何れも巨大な桐の一枚板に描かれたもので、御社殿の壁面を飾っている。又昭和五十九年に開館した資料館は下町庶民の古い生活用具、郷土資料等を収集したもので、この土地の歴史を窺うことが出来る。 歌仙桜の碑、野見宿禰社(相撲祖神)、聖徳太子社、力持碑、木場の角乗碑、伊奈忠宥の石燈篭等境内に郷土色豊かな見所が多い。 −『平成祭データ』− |