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伊奈久比神社
いなくひじんじゃ
長崎県対馬市上県町伊奈字元在家330
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式内社 對馬嶋上縣郡 伊奈久比神社 |
長崎県対馬市にある。
上対馬の西側、伊奈に鎮座。
382号線から北西に4Kmほど入った場所。
伊奈の集落のはずれの道に面して鳥居が建っている。
鳥居扁額には「伊奈久比神社」と刻まれている。
鳥居をくぐり、ウネウネと曲がりくねった
急な階段を登ると境内。
木々の中、というか林の中に社殿がある。
式内社・伊奈久比神社に比定されている古社。
通称ほのむね明神。
火棟神社・穂宗神社と記されている資料もある。
社伝によると、
上古、海神神社を伊豆山に祀る時、
白鶴が稲穂を銜えて飛来し、榎田に落とした。
稲穂は、たちまち大歳神となり稲の神として祀られたという。
階段は暗いが拝殿には木漏れ陽が射して、
なにかいそうな気配だった。
鳥居 | 鳥居扁額 |
境内 |
参道上から |
上古、八幡尊神を伊豆山に祭る時、大空に奇しき声あ
り。白鶴稲穂を銜え来り、これを澤の邊に落し、たち
まち大歳神となる。その霊を祭りて稲作神となし、田
を開きて落穂を植え、神饌を得てこれを祭る。これ本
州(対馬)稲作の始めにして、伊奈の地名は稲に由来
す。古は大伊奈といふ。其の稲を落せし所を穂流川と
いひ、古跡今に存す。
−『式内社調査報告』− |
【 伊奈久比神社(印刷用ページ) 】