[HOME] > [神社記憶] > [関西地方] > |
|
彼方神社
おちかたじんじゃ
京都府宇治市宇治乙方62−1
|
|
式内社 山城國宇治郡 宇治彼方神社 鍬靫 |
京都府の宇治市にある。
宇治駅の東100mほどの乙方に鎮座。
宇治橋東詰から東へ100mほど、緩やかに坂道を上ったところ。
道路の北側に小さな境内がある。
境内入口に「式内彼方神社」と刻まれた社号標が建ち、
源氏物語の登場する「椎本之古蹟」と刻まれた石碑が建っている。
境内に二本の椎の古木があるらしいが、植物はわからない。
数段の階段を上ると南向きの鳥居があり、
社殿は小さな祠が一つ。
境内には石灯籠が2・3基あるが、
灯籠の足には「諏訪大明神」と刻まれていた。
境内奥の三角コーナーのような場所に
大きな石が祀られている。
創祀年代や由緒は不詳。
『日本書紀』の神功皇后の項にある
忍熊王が謀反し、武内宿禰がこれを討たんとした地、
「彼方の疎林(あらら)の松原」は、当地のことであるという。
彼方(おちかた)というのは、宇治川の流れ落ちる方向という意味らしい。
あるいは、宇治川が急に落ちる、つまり流れが速くなる場所。
また、北三室戸へ通じる大路の方という説もある。
祭神は、大物主命。
境内の享保十八年十一月建立の灯籠に諏訪とあることから
諏訪明神を祭神としていた時期があったとも考えられ、
あるいは宗像神や日本武尊を祭神とする説もあるらしい。
流れが急になる場所に祀られていることから水難除けの神なのだろう。
境内入口 |
境内灯籠に諏訪大明神 | 境内の石 |
社殿 |
【 彼方神社 (宇治乙方)(印刷用ページ) 】