南洋神社
なんようじんじゃ
南洋群島パラオ諸島コロール島アルミズ高地
現在のパラオ共和国のコロール島にあった。
パラオ共和国は、フィリピンの東にあるミクロネシア地域の複数の島からなる国。
第一次大戦後に、日本の委任統治領となっており
当時の中心地であったコロール島に、昭和十五年に創建された神社。
現在は廃絶しているが、
神社跡に鳥居や燈籠などがあるらしく、
パラオ政府観光局のマップにも「南洋神社跡」や「日本人墓地」が記されている。
このページの写真は、戦前の絵葉書からの転載。
絵葉書より
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三銭、七銭切手
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官幣大社 南洋神社
鎮座地 | 南洋群島パラオ諸島コロール島アルミズ高地 |
交 通 | 横浜港から汽船の便あり、また同所飛行場から航空機の便がある。 |
祭 神 | 天照大神 |
例 祭 | 十月十七日 |
従来南洋に於いては、完備した神社がなかったが、南洋
の地理的位置と、東亜の蛍重大局に鑑み、南洋一帯帯總鎮
守となるべき神社の創建を切望する官民の誠意により、畏
きあたりに於かせられては、昭和十五年二月十一日の紀元
二千六百年の紀元節の佳辰を卜して、天照大神を奉祀する
南洋神社を御創建、官幣大社に列せられる旨仰出された。
南洋群島は大正八年世界大戦の結果として、我が國の統治
下に帰して以来、各種の産業振興し、皇國の南方に對する
経済的、文化的発展の前進拠点として、極めて重要なる地
位を占むるに至つたため、関係各方面に於いては、群島崇
信の中心となるべき神社創建につき計画を進め、こゝに官
幣大社南洋神社の御創建が仰出されたのである。爾来社殿
の造営等は着々進捗して、昭和十五年十月その竣成を見る
に至つたものであり、同十一月一日勅使伊藤公爵參向の下
に、鎮座祭が奉仕せられた。
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−昭和十八年発行 『神国日本 神まうで』−
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