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天夷鳥命 |
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天夷鳥命
あめのひなとりのみこと
別名
建比良鳥命:たけひらとりのみこと
武日照命:たけひなてるのみこと
武夷鳥:たけひなどり
……
あめのひなとりのみこと
別名
建比良鳥命:たけひらとりのみこと
武日照命:たけひなてるのみこと
武夷鳥:たけひなどり
……
- 天菩比命(天穂日命)の御子神。
- 『日本書紀』によると、建比良鳥命は、出雲国造、无邪志(武蔵)国造、上菟上(上総中部)国造、下菟上(下総東部)国造、伊自牟(上総東部)国造、津島県直(対鳥)、遠江国造の祖。
- 父神である天穂日命は、国譲りの交渉役に選ばれて出雲の大国主神の許へ行ったが、大国主神に心腹して三年も報告しなかった。
『日本書紀』では、その後、この神の子の大背飯三熊之大人(武三熊之大人)を派遣したが、 父神同様に戻らなかったとあり、大背飯三熊之大人と同神と考えられている。 - 「天鴿(はと)船」に乗った稲背脛命と同神とする場合もある。
- 『出雲国造神賀詞』では、交渉から戻った天菩比命は、再度、御子神・天之夷鳥命をともなって天降り、
荒ぶる神を征服し、「国作之大神」、すなわち大名持神を鎮めたとある。
- 崇神紀六十年七月十四日条に、武日照命の一名として武夷鳥・天夷鳥の名がみえる。
この神は天から神宝を持ち伝えた神として登場し、その神宝を巡り出雲振根の乱が勃発。
結果的に、出雲大神の祭祀に結びついている。
- 建比良鳥命(武日照命)は津島県直(対鳥)だが、天日神命は対馬県主等の祖神。日照や日神の近似が興味深い。
【 天夷鳥命:玄松子の祭神記(印刷用ページ) 】