[HOME] > [神社記憶] > [東海地方] > |
|
比々岐神社
ひびきじんじゃ
三重県伊賀市北山1426
|
||
式内社 伊賀國伊賀郡 比々岐神社 |
三重県伊賀市にある。
伊賀上津駅の北東1Km。上津小学校のそばに鎮座。
木津川に沿って、旧青山町から旧大山田村へ向う道の側。
その道にも鳥居があり、そこから境内へ入った。
道を少し登ると、境内の左手に出る。
綺麗に整備されて明るい境内だったが、巨木もあっていい感じ。
表参道から入ると鳥居があるが、鳥居扁額には「八幡宮」とある。
参道を北東方向へ歩くと境内。正面に社殿がある。
創祀年代は不明。
一説には大宝年代(701〜703)の創祀という。
式内社・比々岐神社に比定されている古社。
明治三十九年、村社六社、無格社六十社を合祀したらしい。
明治の合祀のため三重県の神社の祭神は異様に多いのだ。
当社の現在の祭神も、覚えられないほど多い。
式内・比々岐神社としてのオリジナルの主祭神は、やはり比々岐神だが、
比々岐神に続く鹿嶋・春日の神々が勧請される以前は、
八幡宮と称していたらしく、鳥居扁額にも残っている通り。
『伊水温故』には、当地の地主の根源・由気忌寸を祀るとあるらしい。
伊賀国式内社に比自岐神社という社があり、
山を越えて、当社の北西3Kmの場所に鎮座している。
『式内社調査報告』では、社名の類似と距離の近さから、
比々岐は、比自岐の変化したものであるとする説も紹介している。
本殿には、並び矢の紋が付いていた。
参道には提灯が飾られ、社殿前に神輿が出され、
なにやら祭の気配。
参拝した日が例祭日なのか、あるいは、その前後なのかな。
境内入口 | 参道 | 境内 |
境内社殿 |
社殿 |
本殿 | 本殿 |
鳥居脇の木 |
比々岐神社
当社は往古より現社地に鎮座し、創建年月は不詳といえども
延喜式神明帳見在の古社にして、旧記・古書を按ずるに創建は
大略大宝の頃と思料される。明治四十年村内の諸社六十余社を
合祀し鬱蒼たる社叢にいだかれ上津の里の総氏神として尊崇維
持せられ現在に至る。−『平成祭データ』− |