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市比賣神社
いちひめじんじゃ
京都府京都市下京区本塩竈町593
市姫の神の忌垣のいかなれや 商物に千代を積むらむ
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京都市下京区にある。
河原町五条の交差点から少し南へ、そして西に入った所。非常に小さな神社。
金光寺境内にあり、ちょっとした駐車場のようなスペースの奥にある。
都会の神社の一つのあり方を示しているようだ。
境内には天之真名井がある。
社伝によると、延暦十四年(795)五月七日、
桓武天皇の勅命により藤原冬嗣公が宗像大神を勧請し、
平安京東西両市の守護神として現在の西本願寺の地に祀ったという。
ただし、延暦十四年には藤原冬嗣公はまだ二十歳であったため
疑問視する説もある。
その後、豊臣秀吉によって現在地に遷座。
女人守護の神社で、祭神もすべて女性。
祭神の神大市比賣は、大山祇の娘で、素盞鳴の妻。
宇迦之御魂神・大年神の母である。その名のとおり、「市」の神で、
商売繁盛の神でもある。
多紀理比賣と市杵島比賣と多岐津比賣は、宗像三女神。
下光比賣は大国主と多紀理比賣の娘で、味耜高彦根の妹で、天若日子の妻。
平安末期には、生後五十日目の子供に、
当社で餅を買い与える習俗があったという。
境内社として摂社・植松稲荷神社と衆霊殿がある。
衆霊殿には大国主命、花山天皇、恵毘須・大黒、
護国英霊、社家祖霊、崇敬者祖霊が祀られていて、いわゆる招魂社だと思う。
また、蛭子供養(水子供養)もこの社で行われるようだ。
境内 |
摂社・植松稲荷 | 史跡・天之真名井 | 衆霊殿 |
女人守護 市場守護 市比賣神社 御祭神 神大市比賣 多紀理比賣 市杵島比賣 多岐津比賣 下光比賣 御鎮座 当社は 延暦十四年(七九五)に 桓武天皇の勅命により藤原冬嗣公が 堀川・七条(現在の西本 願寺)の地に 千三百坪を境内として御鎮座され 天正十九年(一五九一) 豊臣秀吉により現在の 地に御遷座されました 御本殿は 『北向き』に建てられ 神社建築としては大変珍しく 天正の御遷座の折り 皇室守護 の神社として御所を望み 北向きにされたと伝えられます。 二十一年目毎に御本殿を建て替える 『式年造替』の制度が有り 公家・花山院家、足利将軍家に より幕末まで行われていました −由緒リーフレットより− |
【 市比売神社 市比賣神社(印刷用ページ) 】