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【鳥居】 その他の鳥居
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【両部鳥居】
 明神鳥居の足元に、前後に合計4本の控柱(ひかえはしら)あるいは稚児柱がある。両部とは金胎両部のこと。 四脚鳥居・権現鳥居ともいう。

正面と側面
和歌山県丹生都比賣神社
【三輪鳥居】
 中央の左右に脇鳥居があるもの。大神神社が有名。
奈良県檜原神社
【三柱鳥居】
 3本の柱が、正三角形の頂点の位置に立ち、上部は三角形に連結されているもの。京都・木嶋神社が有名。
京都府木嶋坐天照御魂神社
【筥崎鳥居】
 明神鳥居の一種だが、島木が笠木と一体で、太い柱に、笠木の両端が跳ね上がった形。福岡・筥崎宮の鳥居。
福岡県筥崎宮
【肥前鳥居】
 明神鳥居の一種だが、島木が痕跡程度しか存在しないか笠木と一体で、笠木の両端が跳ね上がった形。筥崎鳥居に良く似ている。
佐賀県田島神社
【注連柱・注連縄鳥居】
 2本の柱に注連縄をかけたもの。笠木・島木・貫などすべてない。
奈良県大神神社
【唐破風鳥居】
 京都御所内の旧九条邸跡の厳島神社の鳥居。春日鳥居の笠木と島木の中央部が、唐破風状の曲線になってせりあがったもの。
京都府厳島神社
【伊香式鳥居】
 滋賀県の伊香具神社の鳥居。神明鳥居の形式だが、八脚の足を持ち、さらに三輪鳥居のように左右に脇鳥居があるもの。
滋賀県伊香具神社
【弥彦鳥居】
 新潟県の弥彦神社の鳥居。両部鳥居の形式だが、台輪の部分(柱の上端)に屋根を付けたもの。
新潟県弥彦神社
【多額束鳥居】
 額束が複数ある鳥居。山口県の木戸神社には3つの額束を持つ鳥居がある。ひょっとしたら単なる補強かもしれないが。
山口県木戸神社
【貫無し鳥居】
 貫の無い鳥居、つまり二本の柱と笠木のみの門。これを鳥居と呼んでよいかどうかは意見が分かれるかもしれないが、月山本宮入口にあり、また月山中之宮からの参道にあって注連縄を張られているので鳥居として機能していると判断した。
 また、福井神社にも背の低い貫の無い鳥居(のようなもの)が存在する。
月山本宮

福井神社
【冠木両部鳥居】
 冠木門(二本の柱に貫を通したもの)に両部鳥居のように稚児柱を設けたもの。これを鳥居と呼んでよいかどうかは意見が分かれるかもしれないが、山形熊野大社の参道階段にあった。寺院の参道にあるらしく神仏習合の名残かもしれない。
山形県熊野大社
【冠木鳥居】
 冠木門(二本の柱に貫を通したもの、通常は貫が両側にはみ出しているので、厳密には違うかもしれない)の形式の鳥居。これを鳥居と呼んでよいかどうかは意見が分かれるかもしれないが、広田神社参道にあり注連縄されていたので鳥居として機能していると判断した。
栃木県木幡神社
【中山両部鳥居】
 貫は柱からはみ出していない両部鳥居。
山形県椙尾神社
【越前鳥居】
 福井県周辺に多い鳥居。笠木の上に笠木のある構造。つまり上辺が笠木+笠木+島木の三層になっているもの。
福井県味坂神社
【烏森鳥居】
 東京新橋にある烏森神社の鳥居。正確な名称は未確認。社殿の形状と同じ。
東京都烏森神社

 この他にも、多数存在するが、いづれも神明鳥居あるいは島木鳥居からの派生と考えられる。


【 鳥居:その他の鳥居 】

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資料
郷土を救った人々
−義人を祀る神社−
神社建築
鳥居
『鳥居の研究』
根岸栄隆著 分類
『鳥居考』
津村勇 分類
本地垂迹
神使
○○の神々
燈籠
路傍の神々
祝詞
神社合祀