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齋神社
いつきじんじゃ
兵庫県養父市長野字東山265  Zenrin Data Com Maps display !!


五三桐

旧郷社

御祭神
天太玉命 手置帆負命 彦狹知命

境内 式内社
但馬國養父郡 楯縫神社
摂社・楯縫神社 彦狹知命

兵庫県養父市にある。
播但線・新井駅の北西8Km、養父駅の南西10Km(道なりに17Km)。
建屋川に沿って走る70号線に面して境内がある。

道に面して鳥居が建ち、右手に駐車スペース。
鳥居の左手には「郷社齋神社」と刻まれた社号標。

鳥居をくぐった参道は木々に囲まれ、
強い日差しを遮って、涼しげな境内。

参道を進み、階段を上ると社殿があるが、
拝殿は入母屋造で、後方の本殿は流造。

境内の左右に境内社が幾つか並んでいる。
左手に、大きな楯縫神社と、招魂社、歳徳金社。
右手に、琴平社と社名を確認できなかった境内社があった。
琴平社の隣に、結果された四角形の場所があり
細い木が植えられていたが、御神木だろうか。

当社社号は「齋」と書いて「イツキ」と読む。

聖武天皇天平二年(730)の創祀。

当初は現在地より300mほど隔てた丘陵に鎮座していたが
『兵庫県神社誌』によると、永承十六年現在地に遷座とあるが、
永承は八年までしかないので、誤記あるいは誤謬かも。

鎌倉時代神田一反歩を有し、
足利時代山名氏の崇敬を受け、
阿度時代生野代官の信仰を得て、
明治六年十月村社に、昭和十年十月十日郷社に列した。

境内社の楯縫神社は、式内社・楯縫神社の論社。

「神祇志料」には「楯縫神社 齋明神といふ」とあり
昔は境内社ではなく、齋神社そのものを楯縫神社と考えていたようだ。

楯縫神社と考えられる理由は、
祭神に彦狹知命が含まれること。
さらに鎮座地の「建屋」と「楯縫」の音の近さによる。

当社には「お走り祭り」という特殊神事がある。
これは、養父神社より川を渡って神輿の渡御を行うもの。

社頭案内によると、神代の昔、
円山川下流域が泥海であったため、
但馬五社の神々が相談し、養父神を名代として
当社祭神に土木工事を依頼。
祭神は快諾して、円山川河口の瀬戸を開き、
泥海はたちまち肥沃な土地となったという。
但馬五社の神々は、ふたたび養父神を名代として
当社へお礼参りをしたのが「お走り祭り」の起源だという。

養父神が当社へ訪れる際に、鮭の背に乗って来たためか
当社の神使は「鮭」。
よって氏子は祭当日には鮭を食することは禁じられ
代わりに鱒を食べるという。

また、祭りの起源として
一説には、神功皇后三韓征討凱旋の後の奉賛式において
養父神社より神輿の渡御があったことに起因するものとも。

ちなみに、但馬五社とは、
粟鹿大明神出石大明神養父大明神小田井大明神絹巻大明神

社殿の屋根や楯縫神社の扉に桐紋が付けられていた。
『全国神社名鑑』にも「五三桐」と記されているので間違いない。


社頭

鳥居

参道

社殿

琴平社と、もう一つの境内社

境内

拝殿

本殿

歳徳金社、招魂社、楯縫神社

斎神社
祭神天太玉命 手置帆負命 彦狹知命
由緒聖武天皇の天平二年(西暦七三〇年)の創立と伝えられ、足利時代 山名氏の崇敬を受け、江戸時代は生野代官の信仰を得たり。

お走り祭りの伝説
お走り祭りは、養父神社の神輿が四月十五日・十六日の二日間「ハツトウ、ヨゴザルカ」と掛け声を掛けあい ながら、斎神社までの往復四十キロの道のりを練り歩く祭りである。神輿は重さ百五十キロもあり、途中川渡御を しながら進む奇祭である。斎神社拝殿に奉納されている絵馬から、江戸時代の祭りの様子がうかがえる。この 祭りの由来については「神代の昔、円山川下流地域は、泥海になっておりなんとかこの地が豊かな農地になら ないかと但馬五社の神様が寄られ、相談されたところ。土木の神様である斎明神にお願いしてはということに なり、その名代として養父大明神が鮭の背にのって川を遡り、ちきり渕からお願いされた。斎明神は快く引き 受けられ、早速川を下られ、円山川河口の瀬戸を切り開かれると、泥海はたちまち引いて肥沃な土地が現れた。 喜ばれた五社の神様は、再び養父大明神を名代として旧暦師走(十二月)の未の日と申の日にかけてお礼参り された」のが、お走り祭りの始まりと伝えられている。なお、明治十年より四月十五日・十六日に祭日が変更 された。

−社頭案内板−



聖武天皇の天平二年の創立と伝へ現在地より三百米ばかり隔てた丘陵に鎮座せり。鎌倉時代神田一反歩を有し、足利時代、山名氏の崇敬を受け、江戸時代、生野代官の信仰を得たり。
明治六年十月村社に列し、昭和十年十月郷社に昇格せり。
毎年四月十五、十六日の両日、但馬開発にかかわる伝説として、十六粁離れた養父神社より神輿の渡御あり。

−『平成祭データ』−



【 斎神社 齋神社 (養父市) 】

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