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中山神社
なかやまじんじゃ
岐阜県恵那市串原3913  Zenrin Data Com Maps display !!


五三の桐

旧郷社

御祭神
廣國押建金日命
配祀
金山毘古神 金山毘賣神

岐阜県恵那市(旧串原村)にある。
恵那駅の南33Kmほどの串原に鎮座。
矢作川に近い山の上にあるゴルフ場の横に境内がある。

僕は西にある阿智町方向から当社へ向かったが、
403号線の車道の脇に鳥居が立っていた。
気になったので車を停めて見てみると、鳥居の脇に「中山神社」と刻まれた社号標。

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地図を見ると、そのあたりから山へ入る道があるようで、
昔は、その鳥居付近から参道が境内へ続いていたのかもしれない。


403号線(左の車道)脇の鳥居

あいにく、時刻は夕方近く、そろそろ暗くなりそうだったので、急いでゴルフ場を目指す。
ゴルフ場の前に当社の境内入口があり、車を進めると広い駐車場。
駐車場の脇に参道入口の鳥居が立っており、鳥居の前には、
ゴルフ場造成の時に移転した「弁慶の踏割石」がある。
鳥居をくぐり参道を進むと鬱蒼とした樹木の茂る境内。

参拝は晩秋の日の夕方。境内に入った頃から徐々に暗くなってきて、
社殿には灯りが灯っていた。
境内の地面は一面の落ち葉で、黄色いジュータンを敷き詰めたようだった。

境内の鳥居の左手に参籠殿のような二階建ての建物があり、
右手奥の階段の上に当社の社殿。
拝殿は瓦葺入母屋造。後方の本殿は元禄四年建立の銅板葺流造。

本殿の左右に狛犬の像が2体ずつ置かれており、
1対は狐のように耳が立っており、1対は耳が垂れた狛犬。
当社は山犬を神使としており、通称は「おいぬ様」。その山犬の狛犬だろうか。

『平成祭データ』によると、宣化天皇四年(539)、
大和国金峯神社の分霊を勧請したという古社。
ただし『美濃国神名帳』恵奈郡七社に当社の記載は無いようだ。

『明治神社誌料』では、創祀年代は不詳だが、
串原城主遠山家が吉野の金峯神社の分霊を勧請、鎮祭し、
府城の鎮護神として崇敬した神社とある。

いずれにしろ、遠山家代々の祈願所として崇敬された神社。

分祀の際に、祭神が狛犬に駕してこの地に遷り祀られたと伝えられ、
往古より、山犬を神使とし災厄の防護神として崇めているらしい。

天正二年、武田勝頼の美濃侵攻によって遠山家が滅亡した後は
里人が氏神として祭祀を継続させて維持され、明治までは串原一村の氏神であったが、
明治五年以降は串原、小田子、上、下、漆原五ケ村の郷社に列せられた。

この武田勢の侵攻に際し、迎え討った織田軍の将、串原弥左衛門配下の武士達が、
当社の社頭において太鼓を打ち鳴らして武運を祈願した古事より、
「中山太鼓」として継承され、岐阜県指定の民俗重要無形文化財となっている。

当社の神紋に関して。
拝殿扁額に「五三の桐」の金の装飾が付けられている。
『全国神社名鑑』には神紋の記載は無いが、とりあえず、その桐紋を掲載しておく。

社殿の右手には、境内社の白山神社。
左手には、蚕霊神社ともう一つの祠が祀られている。
参拝時に社名を確認しなかったが、『全国神社名鑑』には
境内に八幡神社、蚕霊神社、白山神社があると記されているので、
たぶん、八幡神社なのだろう。

ちなみに『平成祭データ』には、
大山祇神社、蚕霊神社、八幡神社の名が載っている。


社前のゴルフ場

境内入口

社頭

弁慶の踏割石

鳥居

参道

黄色い境内

境内

階段上に社殿

拝殿扁額

社殿

狛犬

狛犬

蚕霊神社と八幡神社か

白山神社

境内の巨木

中山神社由緒
 美濃国中山神社は大和国吉野金峯神社より分 祀された社であり、金峯山明神(広国押武金日 命)金山毘古神、金山毘売神の三神を祀る。
 古事記に「伊邪那美命、火の神軻遇突智神 を生み給うとき悶熱懊悩咽て吐し給う、これ神 と化為り坐しつ、名を金山彦」とある。古くか ら金山彦神は、生物の枯死を防ぐ神として崇敬 されており、病、災難、諸厄を祓い除け、浄む る神、又吉兆をもたらす神 として祀られてい ます。
おいぬ様
 往昔、吉野金峰山より美濃国中山神社として 分祀されし折、大神は狛犬に駕してこの地に遷 り祀られたと伝へられており、本社では往古よ り山犬を御神使と仰ぎ土焼き製の狛犬を「お犬 さま」と称して、難病、盗難、その他の諸難、 災厄の防護神として祀っている。
中山太鼓(岐阜県指定民俗重要無形文化財)
 天正二年、武田勝頼の美濃侵攻に際して迎え 討った織田軍の将、串原弥左衛門配下の武士達 は、本社々頭にて大太鼓を拳で打ち破り、締太 鼓を焼き浄めた矢にて折れ尽きるまで打ち鳴ら して武運を祈願した古事を伝承し「中山太鼓」 と呼称して祭り行事として伝えられている。
中山神社社叢(岐阜県指定天然記念物)
 境内に自生する樹木は、いずれも三〇〇年以 上の樹齢を保ち、群生する自然生態として貴重 な存在である。

−社頭由緒書−



中山神社
参拝のしおり
本社は、大和国吉野郡延喜弐内金峰神社の分社にして、第二十九代宣化天皇御宇宣化四巳未年勧請すると伝えられている。国主遠山家代代厚く崇敬され所謂祈願所が置かれていたが、天正二年武田勝頼のために遠山家は滅亡、その後里人達により氏神様として祭祀を営み現在に至っている。おいぬ様、往昔吉野金峰山より美濃国中山神社として分祀されし折り、大神は狛犬に駕してこの地に遷り祀られたと伝えられており、本社では往古より山犬を御神使と仰ぎ土焼製の狛犬を「お犬さま」と称して、難病、盗難、その他の諸難、災厄の防護神として請け祀っている。中山太鼓(岐阜県指定、民族無形重要文化財)天正二年、武田勝頼の美濃侵攻に際して迎え討った織田軍の将、串原弥左衛門配下の武士達は、本社社頭にて大太鼓を拳で打ち破り、締太鼓を焼き清めた矢にて折れ尽きるまで打ち鳴らして武運を祈願した古事を伝承し「中山太鼓」と呼称して祭り行事として伝えられている。中山神社社叢(岐阜県指定、天然記念物)境内に自生する樹木はいずれも三百年以上の樹齢を保ち、群生する自然生態として貴重な存在である。

−『平成祭データ』−



【 中山神社 (恵那市) 】

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