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豊由氣神社
とよゆけじんじゃ
静岡県静岡市清水区庵原町2862
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式内社 駿河國廬原郡 豊積神社 |
静岡県静岡市(旧清水市)にある。
清水I.Cの北2Kmほどの清水庵原町に鎮座。
JR清水駅からは、北へ5Kmほどの場所。
庵原川の西500m、清水庵原町の北端の道の脇に
南向きの境内がある。
境内入口に、神明鳥居が立ち、階段を登ると境内。
正面に拝殿があり、拝殿の後方に、
一段高く垣に囲まれて流造の本殿。
入口の様子からは想像できない奥行きを感じるが、
実際にはそれほど広いわけではない。
境内に左手にも鳥居があり、階段を登ると
丘の中腹に、もう一つ社殿がある。
社殿の中には、小さな祠があり、「天照皇太神宮」と書かれていた。
その祠から境内に戻る階段からは、境内が一望できる。
天気の良い休日の朝で、清々しくて、穏やかな空気だった。
創祀年代は不詳。
社伝によると、景行天皇の御代。
皇子・日本武尊東征のおりに、
安倍郡神部神社に天照大神を祀り、
当地に、豊受大神を祀ったのが当社の起こり。
(ちなみに神部神社の祭神は大己貴命なのだ)
「ニノ宮」とも称されていたが、
後に、浅間神社(木花開耶姫命)を勧請したため、
「一ノ宮」とも呼ばれるようになった。
この地方で、浅間本宮巡拝のものは、必ず当社に参詣したという。
社名は「止由氣神社」とも書かれていたが、
『惣國風土記』に、式内・豊積神社の別名が「止由氣神社」であると
記されていることから、式内・豊積神社の論社となっている。
ただし、『惣國風土記』は後世の偽書であるというのが通説。
境内の案内板には、境内社がズラッと記されていたが、
参拝中は境内社の存在に気づかなかった。
また、丘の中腹の天照皇太神宮は境内社として書かれていない。
手水鉢に、棕櫚葉の紋が付けられていたが、
これは、相殿の浅間神社(木花開耶姫命)の紋。
社殿の屋根に、丸になにかの文字が書かれているような紋が付いていた。
参拝当日は、それが何を意味するのかわからず、
とりあえず写真に撮っておいたのだが、
今、こうして見直してみると、「止由氣」の「止」なのではないか
と思い当たった。きっと、そうに違いない。(たぶん)
境内入口の鳥居 | 社殿 |
社殿 | 拝殿 |
境内左の鳥居 | 拝殿扁額 | 本殿 |
境内左の階段上から境内 |
境内社 | 中の祠 |
郷社 豊由氣神社御由緒
−境内案内より− |