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武田八幡神社
たけだはちまんじんじゃ
山梨県韮崎市神山町北宮地1185  Zenrin Data Com Maps display !!


武田菱

旧県社

御祭神
誉田別命 息長足姫命 足仲津彦命 武田武大神

山梨県韮崎市にある。
韮崎駅の西3Kmほどの神山町北宮地に鎮座。
韮崎駅から西へ進み、602号線に入って、
釜無川にかかる武田橋を渡り、北へ300mほど進んで西へ。
602号線を道なりに進むと当社境内に突き当たるが、
当社の手前300mほどの位置に当社の二ノ鳥居が立っている。

僕は北の方から当社に向い、途中で602号線に入ったので
一ノ鳥居を見ておらず一ノ鳥居があるのかどうかすらわからない。

社前の右手に、ちょっと変わった岩がある。
「一石百観音石像」と呼ばれる高さ約1.7mの安山岩に
阿弥陀三尊と100体の小さな観音像が刻まれた岩。
もとは北方約五百mの隆岩山玉保寺にあったもので宝永六年(1709)の造立。
明治十七年信徒たちによって武田八幡神社神宮寺跡地へ移され、
さらに現在地に移されたらしい。

境内入口は、やや北寄りの東向き。
石組の上に石鳥居が立ち、鳥居の後方に総門。
参拝は四月後半の朝。朝日を正面に受けた鳥居が良い雰囲気。
総門を迂回して参道を進み階段を上ると舞殿があり、
舞殿の後方の階段を上ると当社の社殿。
瓦葺入母屋造の拝殿の左手には、武田勝頼夫人願文の石碑が立っており、
拝殿の後方、高い場所に文化財の桧皮葺流造の本殿。
本殿の左手には若宮八幡社(大鷦鷯命)が祀られている。

鎮座地である韮崎市は武田氏の発祥の地であり終焉の地。
甲斐武田家初代武田信義の居館跡をはじめ、多くの歴史的遺産が存在し、
当社背後の山には武田信義の白山城跡があるようだ。
武田信義は元服の際に当社において祖父である義清の武田姓に復し、
韮崎市を本拠地としたという。

当社の社号は『平成祭データ』には武田八幡宮とあるが
境内由緒書には武田八幡神社となっていたので、
弊サイトではそれに従った。

祭神は中殿に誉田別命、右殿に息長足姫命、左殿に足仲津彦命、相殿に武田武大神。

社記によると、日本武尊の御子・武田王が当地に封ぜらて薨じ、
鰐塚と呼ばれる墳墓に埋葬され、祠廟は居住跡があった
桜ノ御所と呼ばれる地に建てられ、武田武大神として祀られていた。

嵯峨天皇弘仁十三年(822)年二月、
勅命により武田王を祀る廟(王の宮社)を当地に移し、
宇佐八幡を勧請して武田八幡と称したゆえに、鎮座の地を宮地という。

清和天皇の貞観年間(859〜876)、京都石清水八幡宮を社中に勧請。
新羅三郎義光いらい甲斐源氏の尊崇が篤かったが、
ことに義光の曽孫信義は武田の郷に居館を定めて武田の太郎と名乗り、
当社を氏神とあがめて崇敬のかぎりをつくした。

後、三百余年を経て天文十年(1541)、武田晴信(信玄)が甲斐の守護になり、
当社本殿の造営に着手し、同年十二月二十三日に落成した。

明治四年、徳川家寄付の社領等を上地し、明治六年郷社に列した。


二ノ鳥居

二ノ鳥居

社前に一石百観音石像

一石百観音石像

社域

石鳥居と総門

総門から朝日

石鳥居と総門

参道階段

舞殿

境内

若宮八幡社と本殿

勝頼夫人願文石碑と拝殿

若宮八幡社と本殿

武田八幡神社
 当神社は社記によると嵯峨天皇弘仁十三年勅命によって、九州宇佐八幡をむかえ 地神(武田武大神)と併祀して武田八幡宮と称したという。なお清和天皇の時、 京都石清水八幡を社中に併祀し甲斐源氏の崇敬をあつめたが、鎌倉時代初期武田 の荘に據って武田氏を始めた信義に至りこの郷一帯を寄進して氏神とした後、戦 国時代に武田信玄は現本殿を再建(天文十年)して、子勝頼滅亡の寸前同夫人が 戦勝を祈念して訴えた切切たる願文は今に伝えられ武田家には深い関係を有する 古社である。徳川氏治世後も広く敬信された神社である。
当社の文化財
一、武田八幡神社本殿三間社流造・屋根檜皮葺・天文十年武田信玄が付棟札五枚・旧巻斗一箇 再建
二、武田八幡神社末社
若宮八幡神社本殿
一間社流造・屋根檜皮葺
三、武田八幡神社石鳥居
付正面石垣
石造明神鳥居石垣長さ六・六メートル、高さ一・七八八メートル
四、武田八幡神社
境内の樹叢
社地正面の杉、大小合せ五四本の樫

−境内由緒書−



重要文化財
武田八幡神社本殿
昭和四年四月六日指定
 武田八幡神社はもと武田八幡宮と呼ばれた。社記によれば、往古この 地に武田王をまつる宮社があったところへ、弘仁十三(八二二)年二月 勅命により、九州宇佐八幡宮を勧請して王の宮社に合祀し、武田八幡宮 と称したのが起りで、のち貞観年間(八五九〜八七六)に京都石清水八 幡宮を社中に勧請した。新羅三郎義光いらい甲斐源氏の尊崇が厚かった が、ことに義光の曽孫信義は武田の郷に居館を定めて武田の太郎と名の り、当社を氏神とあがめて崇敬のかぎりをつくした。のち三百余年を経 て天文十(一五四一)年、武田晴信(信玄)が甲斐の守護になると、当 社本殿の造営に着手し、同年十二月二十三日に早くも落成した。
 本殿は三間社流造・桧皮葺で、身舎は桁行三間・梁間二間、柱は円柱 を用い、組物は通肘木つきの和様出組として軒支輪を設け、組物間の中 備は間斗束である。頭貫の先端は木鼻をつけ、室町期の特色を見せる。 正面三間は幣軸構えとして金箔押しに八双金具で飾る両開きの板唐戸を つけ、扉の両脇の方立面を埋める松・竹の透彫装飾は豪華絢爛である。 壁は板で、周囲には刎高欄つきの縁をめぐらし、両側に脇障子を備える。 正面には昇高欄つき階段を設け、向拝前面に浜床を張る。向拝三間は面 取り角柱で、組物は桁行外方にだけ二手先となる通肘木つきの連三斗組 をおき、中備えに透彫の装飾を入れた蟇股を飾る。妻飾りは虹梁大瓶束 で、屋根は桧皮葺の切妻造りで、前方の流れを延長して向拝屋根とした いわゆる三間社流造りをなす。本殿全体は木割が雄大で、しかも装飾的 意匠にすぐれた室町時代の特色を示し、武田氏興隆期の力強さを誇る遺 構として貴重な有形文化財である。

−境内案内板−



県指定文化財
武田八幡神社末社若宮八幡神社本殿
昭和三十六年十二月七日指定
 若宮八幡神社は、一間社流造り、桧皮葺身舎の 桁行一・五メートル、梁間一・二メートルの小建 築で沿革や建築年次も定かでない。しかし、様式 や手法の上からは桃山末期から江戸初期の遺構と 推定される。
 細部についてその特色をあげれば、身舎は出組 斗栱に支輪をそえた取り扱いであるが、支輪の屈 曲状態、木鼻の繰りと施された絵様、中備に配し た各蟇股の脚の形態と脚端の若葉化、挿入された 彫刻意匠、幣軸の形、妻飾りでは虹梁の渦状紋、 派出された若葉の形、大瓶東の結綿。向拝では柱 の面の大きさ、虹梁の木鼻の形態、手狭の輪廊と 側面に示された絵様等がみられ、桃山末期ごろの 優れた姿がのこされている。

−境内案内板(原文ママ)−



武田八幡宮
祭神は足仲津彦命(仲哀天皇)誉田別命(応神天皇)息長足姫命(神功皇后)および武田武大神の四柱である。社記に依れば、嵯峨天皇の弘仁13年(822)勅使に依って、九州の宇佐八幡をここに移し、土地の神と併せ祀って武田八幡と称し、この地を宮地と名づけたが、その後清和天皇の時京都の石清水八幡を社中へ勧請し源氏の崇敬するところとなり、信義の時になって特に神徳に感じて、氏神と仰ぎ、武田をもって家の名とし、この郷一帯を寄進して崇拝した。その後400年を経て信玄は本殿を再建し勝頼の世となっているが、徳川の代となっても、なお27石2斗余のご朱印を戴いている。

−『平成祭データ』−


境内の左手を進むと、50mほどのところに鎮西八郎源為朝を祀る為朝神社がある。
その道の途中に「熊に注意」と注意書きのあるフェンスの扉があるので、
扉を開けて、熊に注意しながら歩いて行くと為朝神社の側面に出る。

為朝神社は元暦元年(1185)の創祀。武田信義が勧請し、
天文十年(1541)武田信玄が今の地に遷座したもので、
疱瘡除けの神として崇敬された神社。
中に本殿と源為朝の像が安置されている。


境内社殿

境内右手50mに為朝神社

フェンス扉を開けて通過

為朝神社

為朝神社本殿

為朝像


【 武田八幡神社 (韮崎市) 】

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