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比奈麻治比賣命神社
ひなまじひめのみことじんじゃ
島根県隠岐郡西ノ島町宇賀888  Zenrin Data Com Maps display !!


五三の桐

式内社 隠岐國知夫郡 比奈麻治比賣命神社
旧村社

御祭神
比奈麻治比賣命(濟大明神)
一説には、活玉依姫の別号とするが、式内社調査報告は、でっち上げと一蹴。

隠岐島島前、西ノ島の宇賀にある。
海岸線から少し山中に入った所。

季節のせいか、草木が鬱蒼としていて、本殿も全部は見えない。

創祀年代は不詳。
延暦十八年、渤海使内蔵宿禰賀茂麻呂等が帰国の途次、
神助を受け、朝廷への報告によって官社に預かったという。
次いで、承和五年従五位下、貞観十三年正五位下、元慶二年正五位上へと
神階も上昇し、霊験の著しい神社として知られ
式内社・比奈麻治比賣命神社に比定された古社。

鳥居の額には、「濟神社」とある。濟(すん)とは、元社地の名前。
ここから、更に山中に4Kmの地点、西ノ島北側海にある。
現在でも神社跡の石碑などがあるらしい。
一軒の民家も無く、開拓された跡も無い入江の上。

参拝に不便であったため、安政二年(1855)に現社地に移され、
氏子中に議論があったため、25年後の明治十三年に元に戻し、
昭和三年に再度現社地に移した。
その際に、里宮建立という名目で許可されたため、元社地を廃止できなかったが、
御神体などは、すべて現社地に移した。

つまり、元社地の社殿は、旧跡でしかない。
距離も遠く、車が入らないため、今回の参拝スケジュールからはずした。
が、今、自宅でこの文章を書きながら、後悔している。
行っとけば良かった

元社地は、郷からも遠く、不便な場所にあり、「氏神」ではありえない。
下記説明でもあるように、霊験神として特別な神である。
古代、朝鮮との往来において、「灯台」となるような施設があったかのような伝承だ。

『式内社調査報告』では隠岐固有神で、史上に現れないとしているが、
博多山笠で有名な、櫛田神社境内にも祀られている。何故だ?
やはり、朝鮮と関係の深い神なのだろうか。


社域

鳥居

鳥居扁額

参道

参道から対岸は海士町

参道と鳥居

境内

拝殿

本殿

境内社

白瀧王神

日本後紀、延暦十八年(七九九)五月丙辰の條 に、この神にかかる著名な事件が報じられてゐる。
前遣渤海使外従五位下内蔵宿禰賀茂麻呂等言。歸郷之 日、海中夜暗、東西掣曳、不識所着。干時遠有火光。尋 遂其光。勿至嶋濱。訪之是隠岐國智夫郡。其處無有人 居。或云。比奈麻治比賣神有靈験、商賈之輩、漂宕海 中、必揚火光。頼之得全者、不可勝數。神之祐助、良可 嘉報。伏望奉預幣例、許之。

*つまり漂流者を神光によって導く神徳 by 玄松子。

−『式内社調査報告』−



【 比奈麻治比売命神社 比奈麻治比賣命神社 】

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