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神谷神社
かんだにじんじゃ
香川県坂出市神谷町621
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式内社 讃岐國阿野郡 神谷神社 |
香川県坂出市にある。
坂出駅から東へ5Kmほどの神谷に鎮座。
白峰山と五夜嶽に挟まれた、「谷」で、
神々が神楽を奏でる谷らしい。
当社へ向う道の途中に鳥居がある。
そこから参道が東へ続き、突き当たりに境内。
赤い垣に囲まれて、三間社流造の本殿があるが、
神社建築では珍しい国宝に指定されている。
他の国宝神社建築のように華々しいものではない
シンプルで素朴な印象の社殿だ。
創祀年代は不詳。
社伝によると、
神谷に自然に出現した僧侶によって祀られた社だという。
その後、嵯峨天皇弘仁3年に、弘法大師の叔父・阿刀大足によって
社殿が造営され、春日神を配祀されたという。
祭神は『讃岐國官社考證』によれば、天神立命だが、
神社明細帳では、火結命・奧津彦命・奧津姫命の竈三神。
春日四柱神を相殿に祀った以後は、
「五社明神」と呼ばれていたから、本来は一柱だったはずだが。
ひょっとすると、神谷(かみや)が火宮(かみや)なのかも、
と妄想してみた。
神紋は『全国神社名鑑』によると三つ巴。
残念ながら現地では確認できなかった。
境内に右手に、ひとつ鳥居があり、
灯籠のような石柱が一つ祀られていた。なんだろう。
参道の鳥居 | 境内の鳥居 |
社殿 | 境内社 |
社殿 |
本殿 | 本殿 |
本殿 |
祀られていた石柱、なんだろう? |
−境内案内板− 参拝のしおり 当社は坂出市神谷町621に鎮座しており、火結命,奥津彦命,奥津姫命をお祭りし併せて春日四柱大神を合祀している。 弘仁三年五月庚申に、弘法大師の叔父の阿刀大足は、阿野郡鴨部郷のはん米地二千石を領した時、春日四柱を相殿に勧請して再興したと云われる。延喜武神名帳に讃岐国阿野郡神谷神社と記してある。 三代実録には、貞観七年十月従五位上、同十七年戌申に正五位下を授けられたと記載してあるが建保七年二月の本殿棟木墨書銘に正一位とあり、これより光正一位の神階が授けられたと考えられる。肇祀は古代であって不明。旧郷社。三問社流造りの本殿は明治三十七年八月、古社寺保存法により国宝に指定されたが建築年代が明らかで且つ当初の古材を残す三間社流造りの日本最古の社殿として昭和三十年二月には文化財保護法により改めて国宝に指定されている。 −『平成祭データ』− |
【 神谷神社 (坂出市) 】