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野間神社
のまじんじゃ
愛媛県今治市神宮字杉ノ下甲699
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愛媛県今治市にある。
今治駅の西4Kmほど神宮(かんのみや)に鎮座。
196号線から南下して1Kmの地。
社前には小川が流れ、石橋を南に渡ると鳥居と神門がある。
神門には、櫛磐間戸神と豊磐間戸神の2柱の門神に加え、
大直日神・神直日神の2柱の神像がある。
神門をくぐり参道を南下すると階段の上に境内。
正面に北向きの社殿。後方に本殿。
創祀年代は不詳。
一説には、大宝元年(701)とする。
三代実録に「野間天皇神」とある神社。
伊豫国神名帳には、「濃満天皇神」。
他には、乃萬宮・乃萬神社・濃萬神社・乃萬社大梵天王宮。
いずれも「のま」と呼称されていたものだが、
鎮座地は、大化前に「怒麻(ぬま)国」に属しており、
本来は、「ぬま」であったかもしれない。
「天皇神」と記され、「てんのんさん」と俗称されているように、
牛頭天王を祭神とした時代が長いようだが、
現在の祭神は、飽速玉命・若彌尾命・須佐之男命・野間姫命の四柱。
社名から、本来は野間姫命であったと見る説もある。
野間姫命は、一般に草野姫と呼ばれる草木の祖神。
また、飽速玉命を祖と考え、
その三世孫である若彌尾命と野間姫命を配祀するという説も。
神紋は、愛媛に多い折敷に縮三文字。
本殿の後方に、国指定重要文化財の宝筐印塔がある。
参拝時には知らなかったが、当社の後方500mの山中に
巨岩があり、「石神さん」と呼ばれ、当社の奥の院とされているらしい。
知っていれば見てきたのに。残念。
鳥居 | 参道の猿田彦社 |
神門 |
櫛磐間戸神 | 豊磐間戸神 | 大直日神 | 神直日神 |
参道 | 参道の小祠 |
境内 |
重文の宝筐印塔 | 本殿 | 境内から参道 |
神宮野間神社・宝筐印塔
以前は下方の谷間にあった
ものを、現在の神社石手裏に
安置したものと伝えられる。(国指定重要文化財・昭和29年3月) 鎌倉期の作であるが、九輪や 宝珠は江戸時代の後補であ るが、全体としては、大変重 厚な安定感を与えている。 特に塔身の梵字は、金剛 界四仏を鋭く薬研掘りして あり、総高280cm余りである。 参考 ●わら神輿(市指定文化財・昭和46年4月) 野間神社に伝わる年中行事で、10月中旬に 行われる”わら神輿”は新しいわらで作っ たもので、直径70cmくらいの丸い胴体で上 部に鳳凰が羽をひろげた形のものをつけ榊が 立てられる。少年たちがこれをかいて、各小部落を 戸別に一巡し、野間神社に奉納する。この時、当 元では甘酒をふるまう習慣があり、「甘酒まつり」 と称せられている。甘酒は、祭神の須佐之男命 の八岐大蛇退治の際の八しおりの酒にちな んだものだといわれる。この神輿はその日の夜、野 間神社境内の相撲場でもやし、その明かりで 子供相撲を奉納する。全国でも珍しい行事である。 ●獅子舞 野間神社の境内で毎年5月10日の春祭りには、 ユニークな伝統芸能「継獅子舞」が奉納 され大勢の見物客でにぎわう。 −境内案内− |
【 野間神社 (今治市) 】