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金刀比羅宮
ことひらぐう
香川県仲多度郡琴平町892−1
こんぴら 船々 追手に帆かけて シュラシュシュシュ
廻れば 四国は 讃州那珂の郡 象頭山 金毘羅大権現
一度まわれば
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式内社 讃岐國多度郡 雲氣神社 |
香川県琴平町にある。
琴平駅のすぐ近くから参道が続き、
両脇に土産物屋が連なっている。
その土産物屋の間を通り抜け、緩やかな階段を登ると、大きな鳥居。
階段の上に、大門がある。
大門を抜けると、当宮の敷地内になり、
外の喧騒の世界とは全く違う、厳かな雰囲気が漂っている。
御本宮は、象の頭に似ているという象頭山(616m)の中腹に鎮座しており、
長い参道と、785段の階段を登って社前に達することになる。
琴平駅から御本宮まで、ゆっくり参拝して往復2時間弱。
奥社まで参拝すると3時間程度の旅になる。
創祀年代は不詳。
『玉藻集』(1677)や『讃州府志』(1745)には、
「この山の鎮座すでに三千年に向づく」とあるほど、古い。
祭神・大物主神が象頭山に根拠をおき、中国・四国・九州経営を行ったとも。
当初、琴平神社と称していたが、本地垂迹説により、金毘羅大権現となり、
永万元年(1165)崇徳天皇を合祀した。
金毘羅とは、「クンピーラー」であると云われ、ガンジス河のワニ。
薬師十二神将の宮毘羅大将であり、般若十六善神の禁毘羅大将でもある。
もとはインド王舎城の守護神で、中国ではワニの一種の蛟竜。
航海の神であり、水神であるところから火難避けの神でもある。
当宮の習俗として「流し樽」が有名。
讃岐海上を通過する船人たちは、航海安全を祈願して、
「流し樽」(流し初穂ともいう)を行う。
海上船上で、初穂(賽銭)を出し合い、樽に詰めて幟を立てて流し、
その樽を見つけた漁師は、福運の兆しと、これを当宮へ届けるという。
樽の中身について不正がないのが特徴といい、
旧帝国海軍の全艦も、流し樽を行った。
参道の途中には幾つかの境内社が祀られている。
中でも、途中にある旭社は、かなり立派な佇まい。
御本宮左側に渡殿でつながった三穂津姫社も、通常の大きな神社の社殿相当。
個人的には、御本宮のすぐ左にある睦魂神社が、不思議で気になる存在だった。
御本宮本殿背後は、欝蒼とした林になっているが、
よく見ると、整備された道がある。
なにがあるのだろうか。
旭社:天御中主神 高皇産靈神 神皇産靈神 伊邪那岐神
伊邪那美神 天照大御神 天津神 國津神 八百萬神
三穂津姫社:三穗津姫神
睦魂神社:大国魂神 大国主神 少彦名神
象頭山 |
参道 | 参道の鳥居 | 鼓楼 |
大門 |
大門を抜けると別世界 | 参道 | 参道 |
神馬舎 | 眠そうな馬が数頭いた |
書院 | 賢木門 |
参道のこんぴら狗 | 彫刻された灯籠 | 旭社の灯籠 |
旭社 | 三穂津姫社 |
御本宮 |
本殿横にある睦魂神社 | 本殿 | 本殿 |