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室姫神社
むろひめじんじゃ
徳島県阿南市新野町入田136

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式内社 阿波國那賀郡 室比賣神社 |
徳島県阿南市新野町にある。
JR新野駅の北西に延びる車道を800mほど。
新野高校をすぎるとJAの施設がある、その向かいの丘の上。
桑野川に近く、肥沃な平地にある丘で、
周囲には竪穴式住居跡なども発見され
古代から人々の集まっていた地である。
丘上には、岡山城址という中世の塁跡があり、
阿南市教育委員会女性ボランティアによる案内がある。
道路脇に入口の鳥居があり、坂道を登った頂上が境内。
鳥居後方の一段高い場所に、社殿が鎮座している。
社殿と向かい合う場所に舞台らしき建物があり、
その後方の高い場所に、社殿と向かい合う形で、
いくつかの小祠や社日が建っている。
境内の石碑によると、祭神は淳仁天皇の妃で、
当地へ漂着した「室妃」。
身重であったということから安産の神として崇敬され、
交通安全の神でもあるらしい。
当社に関する記録はほとんどなく、
衰退していた一時期、近くの轟神社と置き換えられ、
そのため、王子権現とも称されていたが、
明治3年、王子神社、明治7年室姫神社と改称した。
参道の坂道を登ると、ひょうきんな狛犬に迎えられ、
広場のような境内に入る。
ぐるりと周囲を木々に囲まれた境内に立ち、
社殿の撮影をしていると、自分が境内の中心にいると気付く。
神域の中心に立ち、社殿に向って参拝する感覚が不思議。
岡山城址入口の鳥居 ![]() | 岡山城址 ![]() | 境内の社日 ![]() |
境内 |
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社殿 ![]() | 狛犬 ![]() |
室姫神社の由来 当時の昔話より
当社の御祭神は淳仁天皇の御内室「室妃」で奈良時代の
末期に、姫が天皇を慕って小舟で淡路へ向かう途中、荒天の
為阿波の東岸に漂着。ここに安住の地を求めて土地の人たち
の親愛を受けていたが、ついに黄泉の客となった。その時、
身重であった姫は村人たちの親切を謝すとともに、世の人々
の安産を願う旨を遺言に残したという。村人は姫をねんごろに葬り、塚を設け、塔を建てて供養し ていたが、いつの頃からか室比賣神社として祀るようになり 明治七年、式内社の一つとして室姫神社と改称された由緒あ る古い神社で、安産の神として広く崇敬さている。 −境内石碑− |
【 室姫神社 】
