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石神社
いしじんじゃ
宮城県石巻市前谷地字天王山
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式内社 陸奥國桃生郡 石神社 |
宮城県石巻市にある。
石巻線・前谷地駅の北西1.5Kmほどの前谷地に鎮座。
用水(川かも)に沿う道路の脇に境内がある。
用水を越えるとすぐに境内。
鳥居をくぐり階段を上ると小さな祠があるが、
その祠の後方に、大きな石。
大きいので、道路からも見えるその石は、別名・達磨石。
まさしく、ずんぐりとした達磨の形の石なのだ。
高さは、2mほどだろうか。
どう見ても達磨なのだが、あまりに祠に近い位置にあるため、
大きな赤ん坊が、オモチャを抱えているようにも見えて面白い。
創祀年代・由来は不詳。
当社は、明治四十一年十二月、
龍口山に鎮座する、龍口神社に合祀されたが
現在でも、独立した神社として崇拝されている。
明和九年(1772)の『封内風土記』や
万延元年(1860)の『新撰陸奥風土記』には、
式内社・石神社であるとする説が記されている。
達磨石の後方にも、注連縄で祀られた大きな石があり、
それだけでも立派な磐座なのだが
達磨石のインパクトがあまりに強く、
自宅で写真を見直すまで、その存在を忘れていた。
道路わき |
境内 |
境内 | 社殿 |
達磨石 |
達磨石 | 左から(広角レンズ使用のため歪んだ) |
石神社
前谷地字天王山
石神社は、前谷地龍ノ口神社の分神とい
われる。別名奥州の達磨石(女石)ともい
われている。祭神の豊岩窓尊(櫛石窓神)
は、明治の神社令によるもので、門(窓)
の神といわれ、手力男命と同神とか別神と
か種々の説がある。『新撰陸奥風土記』に「石神の石、桃生 郡前谷地竜ノ口ヲ去ル六町計山ノ半腹に在 リ、高サ一丈二尺、周リ三丈五尺余、其ノ 形恰モ人ノ座スルガ如シ、土人云フラクハ 是式(延喜式)ノ石神社ナルカト云ヘリ」 とあり、『封内風土記』にも記されている。 『前谷地旧記』に石神社の由来として、 「寛延三年(一七五〇年)村の勘助なる者、 商売に作った瓜畑が毎夜狐に荒らされ、警 戒していると、ある夜山伏二人が来て全部 の瓜を買い、そのまま行方が分からなくな った。話を聞いた村人は、これは神様であ るとして石神社を祭った」とある。 石に神霊がこもるとする信仰は、わが国 古来のもので、古文献に多く見られる。 安産、脱腸に効ありと、又戦時中は、出征 兵士の武運長久祈願等、近郷近在のお参り が絶えない。 −境内案内板− |
【 石神社 (前谷地) 】