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二俣神社
ふたまたじんじゃ
宮城県石巻市三輪田字尾崎前2
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式内社 陸奥國桃生郡 二俣神社 |
宮城県石巻市にある。
石巻駅の北8Kmほどの三輪田に鎮座。
33号線を北上し、北上川へ突き当たる手前。
大森城跡の近くに境内がある。
境内入口は、車道に面して北西向き。
入口の鳥居扁額には、
「八幡神社 式内村社二俣神社 羽黒神社」と
三社の名前が刻まれている。
階段を上ると境内。
土を盛ったような小山の上に社殿がある。
境内に鳥居には、「稲荷神社」という扁額があり、
複雑な経緯を持つ神社なのだろうと想像できる。
創祀年代・由緒は不詳。
もとは、辻堂青ヶ崎に鎮座していたが
河川氾濫の都度社地が濁流に汚されたため、
明治四十四年一村一社合祀に際し、
現在地に移転。
鎮座地の「尾崎前」から分かるとおり、
現在の鎮座地は、尾崎神社境内があった場所。
尾崎神社、八幡神社、羽黒神社などを合祀し、
その後、尾崎神社跡に遷座したという。
鎮座地の辻堂は、「辻」、つまり交通の要衝。
川や海にも近く、街衢であり、
二俣の社号も、これに由来するものだろうか。
社域 | 境内入口の鳥居 |
境内 |
鳥居 | 境内 |
拝殿 | 本殿 |
当二俣神社は延長五年(九二七)編輯の延喜式神明帳に登載されている由緒ある延喜
式内社であり、桃生六座の一つである。古くは大森村上辻堂青ヶ崎(現在の梨の木)に
鎮座している。当時の神社境内は広く大樹に覆われ鬱蒼としていたと伝承されてい
る。祭神は八衢比古神、水戸神、八衢比買神、船戸神、の四神を祀り明治五年十一
月には旧大森村神社に列っせられた。ついで同四十一年十二月旧三輪田村村社尾崎
神社宇迦御霊神、須佐之男神、旧東福田村村社誉田別神旧北境村村社宇迦乃御魂神
旧大森村五十鈴神社、辻堂稲荷神社、その他無資格社を合祀した。そしてすでに明
治二十二年四月に当時の四ヶ村が合併して誕生した新制二俣村の村社として遇せら
れた。その後明治四十四年三月に梨の木の旧社地から現在地の三輪田字尾崎前二番
地の尾崎神社跡地に移転し現在に至っている。移転後に一度、昭和三年十一月に新
築されたがそれが現在までの社殿である。これまで村の鎮守としてあまたの村民、
氏子の尊崇を集め春秋の例大祭、元旦等には多くの参拝客で賑わいを見せてきたも
のの、昭和三年以来の社殿も六十余年の風雪により老朽化が進み、平成元年頃より
総代間で新築の機運が昴まり、平成四年八月の総代会議において正式に神社建設が
決定された。平成七年四月二十九日着工 平成七年九月三十日完成 氏子一戸当り六万円の浄財のもとに総工費二千九百一万二千円にて完成を見たも のである。よって当社の沿革を記し落慶の記念とする。 −社前石碑− |
【 二俣神社 (石巻市) 】