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隠津島神社
おきつしまじんじゃ
福島県郡山市湖南町福良字福良山7414
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式内社 陸奥國安積郡 隠津嶋神社 |
福島県郡山市湖南町にある。
猪苗代湖の南、福良から7Kmほどを菅川にそって南へ登る。
途中の道路脇に、参道が断片的に残っており、鳥居が立っている。
さらに、登ると境内。大きな駐車スペースもあり、
道も綺麗に舗装されているので、猪苗代湖から来ると分かりやすい。
僕は、さらに南の羽鳥湖から北上したのだが、
ほとんどの道が未舗装の山道で、かなり不安になりながら到着した。
境内周辺は、福島県の天然記念物に指定されている社叢。
欝蒼とした森に囲まれて鎮座している。
八月の参拝だが、境内の前に流れる小川の水が、非常に冷たくて気持ちよい。
小川で手を洗って参拝を開始した。
巨木の繁る参道を歩くと、階段上に社殿。
社殿後方に烏帽子岩という岩があるらしいが、夏は葉が繁って見えないようだ。
創祀年代は不詳。
境内周囲に、菅が群生しており、菅明神とも呼ぶ。
祭神は、宗像三女神。明治の神社明細帳では、市杵嶋比賣命一柱だった。
ただし、宗像からではなく、宇佐からの勧請と伝えているものもある。
社殿の左手から少し登ると、風穴堂という別宮がある。
岩穴の上にある石の上に鎮座しており、
穴からは時折、強い風が吹いてくる。
蛇神を祀っているということで、卵が奉納されていた。
覗いてみるとちょっと怖い。
参道鳥居 | 社前の小川 | 参道境内入口 |
境内と社殿 |
社殿 |
風穴堂 | 風穴堂 | 風穴堂 |
風穴 | 岩の上にある |
延喜式内隠津嶋神社参拝のしおり
1、隠津嶋神社−福島県郡山市湖南町福良鎮座1、御祭神−隠津嶋神社の御祭神は、市杵島比売命、多岐理毘売命、多岐都比売命の三女神を御祀りし、武勇武神、交通安全、商売繁昌の主護神として広く崇敬されております。 1、御由緒−隠津嶋神社は郡山市湖南町福良の南約6キロメ−トル、布引山の東麓、加護山(福良山)に在り、式内社旧安積郡三座の一座であります。 境内は杉や雑木の原生林におおわれ県の天然記念物、緑地環境保全地区、国の保健保安林に指定されて居ります。寛永年間、正之中将入部ありて後2万5千平方米余の土地寄付され、正徳元年、神職桑名尚永氏、吉田家に講じて、延喜式内社隠津嶋神社の号を復した。尚隠津嶋神社は、社前に菅の多く生する為、菅明神とも称へられ、又、同年間藩候肥後の守(正容)又家臣に命じて、神殿を新たに造営されました。 隠津嶋神社は総て福岡県の宗像三社に擬して、本社より南方約5キロメ−トル余り布引山の南麓、黒沢と伝処に瀑布の磅、峡岩の頂に小祠を営み、宗像の奥津宮に準へ早魃に雨を祈る所とした。又、本社より東4キロメ−トル余り高井原山の東麓、三代の地内字栃窪、東西約72メ−トル、南北約36メ−トル余りの処に菅の生たる沼があり、周囲に古木欝蒼として列れり栃の老樹1株、周囲約4メ−トル余りあり、ここの御社を辺津宮に準じたと伝えられております。 何時の頃よりか、布引山の祠殿は廃絶し、現在は三代に鎮座する御社と、この隠津嶋神社の御社とがあるのみでございます。 1、御境内−当神社の境内は数多くの原生林でおおわれ日光をさえぎり泉石幽邃にして神秘の地であります。 菅谷地−社の前に多く菅の生する所があり、往古早魃の時神職桑名氏潔斎して菅を採れば雨が必ず降ると伝えられております。 風穴−社の後なる山に風穴多くあり、夏は冷風、冬は暖風吹上ぐるにより神風岩として知られ商売繁昌のヘビ神様として信仰されております。 菅滝−(御手洗川)即菅川の源なり、高さ7メ−トル余りあり、往古より禊の場としており、又同じく雨を祈る所であります。 烏帽子岩−御本殿真後にあり当隠津嶋神社の御神岩とされてある。 天然記念物−隠津嶋神社社叢 御祭礼−隠津嶋神社の御祭礼はつぎのとおりであります。 例大祭礼−7月23日、7月24日(23日の夜は夜ごもり参拝) 月次祭−毎月24日 −『平成祭データ』− |
【 隠津島神社 (郡山市湖南町) 】