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白鳥神社
しらとりじんじゃ
長野県東御市本海野1204  Zenrin Data Com Maps display !!
この海野 清き流れに白鳥は あとたれそめて 畿世へにけん

洲浜

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旧郷社

御祭神
日本武尊
配祀 貞元親王 善淵王 海野広道

長野県東御市にある。
しなの鉄道・大屋駅と田中駅の中間。
東御市の観光地、海野宿にある。
18号線の海野宿入口から千曲川方向へ進むと
当社の社前に到着する。

海野宿は、古代の豪族海野氏の領地に
江戸幕府によって開設された北国街道の宿場町。
当時の本陣跡や明治時代の養蚕業などの建造物が並ぶ町並みが
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

境内は海野宿の東端にあり、
社前には道を隔てて千曲川がうねって流れ、河原になっている。
この「白鳥河原」は平家討伐のため木曽義仲が挙兵した地。
平家物語や源平盛衰記に「白鳥河原の勢揃」として記されているらしい。

鳥居をくぐると、正面に拝殿。
拝殿前には、大きな御神木のけやきが聳えている。
拝殿の後方には、流造の本殿。

境内右手には神池があり、
境内左手には、恵比須・大黒の彫刻が置かれている。

当社は、現在の自宅から近い場所にあり、
以前、早朝・夜明けの頃に参拝したのだが、
その時、海野宿の写真を撮っていなかったので、
今回、掲載にあたって追加撮影のため、平日の昼に参拝をやり直し。
早朝で閉まっていた授与所も開いていたので
御朱印もいただいてきた。

創祀年代は不詳。

治承五年(1181)木曽義仲が「白鳥河原」で挙兵したことから
平安時代にはすでに現在の地にあったものと考えられる古社。

主祭神は日本武尊
第十二代景行天皇の第二皇子・日本武尊は、東征の帰りに
当地、海野郷にご滞在になったと伝えられ、
その後、伊勢の国でお亡くなりになり、白い鳥に化身された。
海野にもこの白い鳥が舞い降り、里人が遺徳を偲んで祠を建てて祀り、
仲哀天皇の二年、勅命により 白鳥大明神と御贈号されたという。

配祀の貞元親王は、第五十六代清和天皇の第四皇子。
眼病を患い祢律の山の湯で養生され、白鳥大明神で祈願され、
平癒されたと伝えられている。

善淵王は貞元親王の孫。
醍醐天皇より滋野姓を賜わったと伝えられている。

この滋野氏の後裔が海野氏で、海野広道はその初代。
当社は海野氏の氏神であった。

また、海野氏を本家とする真田氏も当社を氏神として崇敬し
真田信之が上田から松代への移封にあたり
崇敬していた当社を松代に勧請
伝説によると、
真田信之の駕籠の上に白い鳥が舞い降りて、
信之と共に松城へ移りたいと訴えたという。

安政五年、海野神社と改称したが、
明治十三年(神社名鑑では明治六年)、郷社に列格して白鳥神社と改称した。

社殿の右手には、新海社と道祖神などが並び
社殿左手には、稲荷社が祀られている。

当社の神紋は洲浜紋。海野氏の家紋の一つだそうだ。


社前の白鳥河原

海野宿

社頭

同じ位置から明け方の社頭

鳥居

神池

境内

拝殿

本殿

恵比須・大黒

稲荷社

新海社

道祖神など

境内と御神木

白鳥神社
 この神社は古代天皇の命を奉じて東征の途 についた日本武尊が、この地に滞在されたこと から白鳥神社と称し、古代から中世に栄えた 豪族、海野氏の祖を伝わる貞元親王・善淵王・ 海野広道公を祭神としています。
 また、海野氏と、その名跡を継承した真田 氏の氏神として篤く奉祀され、真田信之(幸 村の兄)により松代の舞鶴山へ(長野市松代 町)分祀されています。
 往古より本海野の住民を始め近郷近在の 人々より産土神として崇敬の念を集め春と秋 には海野宿の沿道に幟が立ち並び、例大祭が 行われています。

−境内案内板−



木曽義仲挙兵の地
(白鳥河原の勢揃)
 治承五年(一一八一)六月、後白河法皇の第二皇子、高倉宮以仁 王の発した平家討伐の令旨に応じ木曽に旗挙げした木曽次郎 源義仲は、丸子の依田城を経て、ここ白鳥神社前に広がる千曲 川原「白鳥河原」に拳兵しました。平家物語、源平盛衰記に語 り継がれる「白鳥河原の勢揃」です。義仲のもとに馳せ参じたの は樋口・今井・根井・楯といった木曽四天王の家臣団をはじめ、 地元の海野、祢津、望月、小室ら滋野一族を中心とした東信濃の 豪族と、西上州の武士団が集結。その数、二千騎とも三千騎とも 云われています。当時の海野郷は滋野一族の宗家、海野氏の本領 であり、経済、交通、軍事の要衝でした。
 義仲は長野の横田河原、越中の倶利伽羅峠で平家大軍を撃 破し破竹の勢いで京都に上洛。寿永三年(一一八四)一月、征夷大 将軍に任ぜられるも、その十数日後、近江粟津で戦死、旭将軍の 挙兵はわずか三年の悲運に終ります。
 木曽義仲拳兵において中核を担った海野氏。中原兼遠から義 仲を託された当主・海野幸親のもと、嫡男・海野幸広は侍大将 を担い(備中水島の海戦で戦死)次男・海野通広は義仲の祐筆 で軍師としても活躍した大夫房覚明であると云われています。 また、幸広の嫡男、海野幸氏は義仲の滅亡後に源頼朝に仕え、 鎌倉武士の弓馬四天王として名を馳せました。

−境内案内板−



白鳥神社の社叢
昭和五十六年指定東御市天然記念物
海野宿の東端に位置する白鳥神社は、 中世豪族。海野氏の氏神であったが、 現在は本海野区の産土神として祀ら れている。
この神社の社叢は、けやき・杉・槐 などの大木によって構成されており、 立派な鎮守の森となっている。
拝殿前のけやきの御神木は、胸高周囲 約五、八m・樹高三十mにもおよぶ 大木である。

−境内案内板−



白鳥神社と海野宿

この海野 清き流れに白鳥は あとたれそめて 畿世へにけん  海野幸氏

 白鳥神社は、平安時代にこの地に鎮座していたことは、明らかである。それは、 「源平盛衰記」に記される木曽義仲挙兵のくだりによる。義仲は、治承五年(一一八一年) 海野氏を中心に白鳥河原で兵を拳げた。この白鳥こそ白鳥大明神である。これが史書の 初出であるが、白鳥神社の創建が、いつであるかは、明確ではない。しかし、海野の地は、 奈良時代に海野郷と称し、この地から献上された品が、正倉院御物として残っている。 そんな事からも、白鳥神社の創建は、奈良から平安にかけてと推測できる。
 白鳥神社は、日本武尊・貞元親王・善淵王・海野広道公の四柱を御祭神として祀っている。
 日本武尊は、第十二代景行天皇の第二皇子で、西征・東征と奔走された。この東征の 帰り道に海野にご滞在になったと伝えられている。その後、日本武尊は、伊勢の国で お亡くなりになり、白い鳥に化身される。海野にもこの白い鳥が舞い降りる。そこで、 海野の民は、お宮を建て、日本武尊を祀った。そして、仲哀天皇の二年、勅命により、 白鳥大明神と御贈号されたと伝えられている。
 貞元親王(さだやすしんのう)は、第五十六代清和天皇の第四皇子で、眼病を患い 祢律の山の湯で養生され、白鳥大明神で祈願され、平癒されたと伝えられている。
 海野広道公は、海野氏の初代である。
 このように、白鳥神社は、日本武尊と海野氏の祖をお祀りしているお宮である。その後、 海野氏の子孫である真田氏により、篤く尊崇を受けることとなった。そして、真田家が 松代へ移封となり、白鳥大明神を松代へ分社し、安政五年、海野神社と改称している。
 時代は移り、明治十三年、郷社に列格し白鳥神社と改称している。
 鎮守白鳥神社に守られている海野宿は、寛永二年(一六二五年)に北国街道の宿駅として 開設された。北国街道は、佐渡で採れた金の輸送や、北陸の諸大名が参勤交代で 通った道であり、江戸との文通も頻繁で善光寺への参詣客も多かった。この地城の交通の 要衝であった海野宿は、たいへんな賑わいを呈した。
 明治時代に入り宿場の機能は失われてきたが、海野は、宿場時代の広い部屋を利用して、 養蚕・蚕種業で復興した。この養蚕最盛期の明冶・大正時代の蚕室造りは、江戸時代の 旅篭造りと良く調和して、現在まで残されてきた。
 そして、昭和六十一年に「日本の道百選」・続いて昭和六十二年には、 「重要伝統的建造物群保存地区」の選定をうけた。

−拝殿に置かれていた由緒書きより−



【 白鳥神社 (海野宿) 】

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