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坂本神社
さかもとじんじゃ
新潟県南魚沼市大倉864

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南魚沼市(旧大和町)。八海山の西麓大倉にある。
291号線から3Km程東へ入った所。
地図では水無川のそばだったので、水無川沿いに進むと、
黒土の橋のあたりから東は雪崩のため、車両の通行が禁止だった。
仕方なく、川沿いの道を歩く。
ところどころ、道を雪が遮断し、歩きにくいのだが、
天気が良く、川沿いの道は非常に快適だった。
水の瀬音を聞き、雪解け水に触れ、木々の緑を呼吸しながら、
約2Km程歩くと行き止まり。見落としたはずは無いのだが。
仕方なく、引き返す。と、前方に突然、年配の方が出現。驚いた。
話を聞くと、雪の様子を監視しに来た方らしく、
「危ないから入ってきちゃ駄目だよ」
戻る途中であること、坂本神社を探していることを告げると、
雪に地図を書いて教えていただいた。
坂本神社は、川沿いではなく、南の山中の道の突き当たりにある。
ちょうど、車両通行止めだったポイントを少し南へ行くと、
わかりにくいが、道があり、脇には幟用の棹が立っているとのこと。
礼を言って引き返し、教えられた道を進むと、鳥居があった。
社前の小川では、山菜取りの親子が休息中。
階段上の境内に社殿がある。
拝殿外側の幕や屋根には三つ巴の紋があったが、
拝殿内の幕には山形に引両の紋が付いていた。
創祀年代は不詳。
式内社・坂本神社の論社。
当社は八海山大明神とも呼ばれ、八海山信仰の麓社にあたる。
境内には、多くの石碑・石柱が奉納されており、信仰の深さを感じる。
八海山の麓社(遥拝所)は幾つも存在し、坂本社の論社も多い。
境内には多くの石碑・石柱があり、八海山信仰を示している。
八海山の周囲いたるところに、同様の石碑が建っている。
社頭 ![]() | 鳥居 ![]() |
境内 |
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社殿 ![]() | 拝殿 ![]() |
拝殿内部 ![]() | 本殿 ![]() |
林立する石碑 |
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八海山周囲に点在する八海山大神の石碑 |
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社傅によれば、太古、八海山(前岳、マヘンダケ)、中岳(ナカンダケ)、
駒岳(下岳、シモンダケ)の三岳を総稱して明神山と稱し、天孫彦火々瓊々杵尊、
木花咲耶姫を奉斎した。明神山、御泊山、大倉
岳、赤石等、祭神降臨の遺跡を傅ふる山名地名がある。な
ほ配祀の彦大忍信命、紀白糸姫命が當郡に下向し、和奈美
の水門を通過の際、暴風激浪に逢ひ、渡りの神に祈願して
風静まり、無事滞泊するを得た故、「浪の神」神馬の泥障
を奉納したといふ川合神社の障泥大神の由緒の加はつてゐ
ることは注意をひく。さらに八海山は、後、空海に開連づ
け、山上に八つの池があり、山嶺に大日、不動、薬師等々
の佛名を以つて両部習合の説流布してより一般に佛説によ
る山名と誤られたといふ。 八海山坂本神社は、八海山の坂本に坐す神なる故の稱呼 であり、社地も往古より変遷することはなかつた。 −『式内社調査報告』− |
【 坂本神社 (大和) 】
