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海神社
かいじんじゃ
兵庫県豊岡市小島字海ノ宮965
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式内社 但馬國城崎郡 海神社 名神大 |
兵庫県豊岡市にある。
城崎温泉駅の北2Kmほどの小島に鎮座。
円山川に沿って3号線を北上すると、
港大橋の手前、3号線の西側、道路に面して境内がある。
境内入口は少し奥まっており、注意しないと見逃してしまう。
車で訪れたが、参拝日は朝から雨が降っており、
見逃して港大橋まで行ってしまい、Uターンして戻ってきた。
境内入口から参道を進み、鳥居をくぐると境内。
境内奥、一段高い場所に社殿がある。
社殿は本殿覆屋のみで、中に春日造の本殿があるらしい。
雨の五月の朝だからだろうか、
境内は鮮やかな緑の中。
傘をさしながらの撮影が煩わしいが
気持ちの良い境内だった。
当社の社号「海」は『平成祭データ』では「かい」。
「うみ」と読む場合もあるらしく、
鎮座地の字が海ノ宮(あまのみや)なので「あま」とも読むのだろう。
創祀年代は不詳。
仁明天皇承和九年、官社に預かり(続日本後紀)
清和天皇貞観十年従五位上となった古社(三代実録)。
式内社・海神社に比定され、名神大社であったが、
中世以来荒廃。
天武天皇白鳳三年に絹巻神社の相殿となっていたが、
明治三年、別殿に仮遷座し、
翌四年、現在地に遷座された。
海の神社なので、祭神は海神・大綿津見命。
『神祇志料』では
海部直の祖・建田背命(天火明命六世孫)を祀るとある。
ところで、当社は兵庫県の北端・豊岡市の
日本海に近い円山川河口近くにあるのだが、
兵庫県の南端・神戸市垂水区にも同名社・海神社が存在し、
ともに名神大社に列していた。
試しに地図上に、当社から真っ直ぐ南へラインを描いてみると
加古川河口部付近になり、神戸の海神社から西へ2・30Kmずれていた。
社殿の左手前に境内社の金刀比羅社。
『式内社調査報告』によると
境内に鰐岩と呼ばれる磐座があるらしい。
参道の左手に苔生した場所があり、
気になる岩があったのだが、
これが鰐岩かどうかは未確認。
参道 | 境内 |
社殿 |
境内社 | 社殿 |
境内と岩 |