![]() |
|
|
大井神社
おおいじんじゃ
京都府亀岡市大井町並河1−3−25

|
||
京都府亀岡市にある。
山陰本線・並河駅の東200mほどの大井町並河に鎮座。
小学校の東横に、東向きの境内がある。
境内入口に「大井神社」と刻まれた社号標が立ち
数段の階段を上ると鳥居。
正面に当社の社殿があり、左手に境内社の天満宮。
社殿は舞台のような拝殿、あるいは舞殿があり
その後方に、流造の本殿。
本殿の向拝が前方に延びており、そこで参拝する。
参拝は八月の炎天下。
社殿前は砂利の境内だが、社殿の周囲には木々が繁茂し、
ちょっとしたオアシス状態だった。
社伝によると和銅三年(710)の創祀。
式内社・大井神社に比定される古社。
貞観八年(866)には競馬が許可され
当社の馬場で行われていたらしい。
伝承によると、松尾社の祭神が、
神使の亀に乗って大堰川を遡上したが保津の急流を越えられず
鯉に乗りかえて当地に上陸したと言う。
よって、当社は鯉明神とも呼ばれ
氏子の間では鯉を尊び、食用どころか捕獲も禁じ
五月の節句には鯉のぼりもあげないと言う。
明智光秀の兵火により天正四年(1576)に焼失したが
天正十二年、秀吉が片桐且元を奉行として再建。
明治六年郷社に列した。
一説には、元は大堰川の対岸、勝林島に鎮座していたとも伝えられ
地図を見ると、勝林島に古社地があるようだが、
行っていないのだ。悔やまれる。
境内社は天満宮の他に、稲荷社。
赤い小ぶりの祠と松山稲荷大明神と刻まれた石。
本殿の周囲には、以下の小祠が並んでいる。
松尾社、厳島社、出雲社、春日社、蛭子社、愛宕社、大原社。
社頭 |
![]() |
鳥居 ![]() | 天満宮 ![]() |
境内 |
![]() |
拝殿 ![]() | 稲荷社 ![]() |
社殿 |
![]() |
本殿 ![]() | 本殿 ![]() |
松尾社、厳島社、 出雲社、春日社、蛭子社 ![]() | 愛宕社、大原社 ![]() |
大井神社(大井町並河)
和銅三年(七一〇)の創建、光秀の兵火で焼失
した社殿を天正十二年(一五八四)秀吉が片桐且元を
奉行として再建せしめたものという。祭神は御井神、月読神、市杵島姫命で、伝説に よると御井神(木俣神)が市杵島姫命と洛西松尾 大社から神使の亀に乗って大堰川を遡上されたが、保 津の急流が乗り切れなかったので、鯉に乗りかえて、 ここ大井に上陸して鎮座されたということである。 爲に当社の氏子は鯉を尊び、食用は勿論、捕えること を禁じ五月の節句に鯉のぼりもあげない風習が続いて いる。十月十六日の例祭には古く貞観八年(八六六)に始 まったという勇壮な競馬が当社の馬場で 武者姿の氏子により奉納される。 −境内由緒書− |
【 大井神社 (亀岡市) 】
