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日吉神社
ひよしじんじゃ
福井県三方郡美浜町佐柿29−2
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式内社 若狭國三方郡 和爾部神社 |
福井県美浜町にある。
美浜駅の東2Kmほどの佐柿に鎮座。
敦賀へ向う27号線から少し南へ入り、狭い道を進むと、
道路脇に境内入口の鳥居がある。
鳥居をくぐると、数十mの参道の突き当たりに、
フェンスのようなものがある。
フェンスには「いのしし対策にご協力を!」と書かれ、
参拝する人は、そのフェンスを開閉するようだ。
同じく美浜町にある木野神社では境内全体が
猪除けのフェンスで囲まれていたが、
このあたりには、猪が多いのだろう。
フェンスを開けて、少し歩くと参道は左へ折れるが、
そこから先には、境内入口の様子からは、
決して想像できないほどの懐の深い境内。
僕の未熟な写真では、この雰囲気は伝えられない。
階段を登ると、正面には長屋造りの拝殿。
後方には、覆屋に納められた本殿がある。
武長篤行家所蔵の『普光山記残片』(江戸時代初期)によると、
慶雲元年(704)四月十四日の創建。
例祭日は、この創建日に因んだ四月十四日のようだ。
式内社・和爾部神社であるとする説があるが、不確定。
『普光山記残片』には、当社は和爾部神といい
和爾部氏の祖を祀るとあり、
寛平元年(889)近江国坂本山王宮の分霊を合祀してからは、
山王大権現、後に、日吉神社へと変化したもの。
よって、現在の祭神は日吉神社の祭神・大山咋命だけで、
和爾部神社としての痕跡はない。
拝殿の屋根瓦に桐紋が付いていた。
若狭には、桐紋を社殿に付けている神社が多いようだ。
参道入口 | 参道の先に、 猪除けのフェンス | さらに参道 |
社殿 |
拝殿 |
境内社 | 覆屋 |
覆屋の本殿 | 社殿から参道 |
日吉神社 三方郡美浜町佐柿二九−二
−『御大典記念 福井県神社誌』− |
【 日吉神社 (美浜町) 】