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須波阿津疑神社
すはあつぎじんじゃ
福井県越前市南中町6−1
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式内社 越前國今立郡 須波阿須疑神社三座 |
福井県越前市(旧今立町)にある。
今立総合支所の東3Kmほどの南中に鎮座。
役場から北東へ1Km進み、
そこから水間川を遡って南東へ2Km。
南中の集落から北へ入ると、正面に社域の森が見える。
南向きの境内入口に鳥居が立ち、
自然石らしき社号標。
階段を上り境内に入ると、かなり暗い。
境内奥の階段上に社殿が一つあり、階段下に案内板。
案内板には、鎌倉作という木造御神像の説明があるが、
社殿内に安置されているのだろうか。
創祀年代は不詳。
天保年間に火災により、
古文書等の記録を焼失し、由緒も不明。
式内社・須波阿須疑神社の論社の一つ。
須波の社名に関しては、以下の説がある。
・諏訪社の当て字とする説。
・今立郡曾博(曾波久)郷の地名に由来するとする説。
・座摩巫五座の、波比祇神・阿須波神に由来するとする説。
冬の北陸の神社は、雪囲いやビニールシートに覆われ、
撮影するのも面倒くさい心境になるのだが、
当社は、普通の状態だった。
久しぶりに、キリッとした雰囲気が嬉しい。
社殿のある階段上が、狭くて、
通常のデジカメだと社殿の全容撮影が出来なかったので、
最近購入したワイドコンバージョンレンズを装着して撮影。
少し歪があるが、そこがいい感じ。
社域 |
境内 | 社殿 |
社殿から境内 |
有形文化財 木造女神坐像 一躯 須波阿津疑神社 (南中区) 像高 二五・七cm 昭和六十一年八月十二日 町文化財指定 この像は、檜の一木から丸彫したもので、 両膝頭などに朽蝕が目立つが、他はほぼ原容 を伝えている。正面の髪際は波形五を連ねた 形で、髪を両肩に垂れ、右袵の衣に背子(袖なし)を 重ね、左手を上にして袖円で拱手し脆坐している。 上膊には鮱袖が付いているように見える。神像 特有の簡略な表現のうちに、鎌倉時代風の、 写実味がおのずからあらわれている姿で、丸顔のずんぐり した顔立ちや体躯に親しみが感じられ、その造形から、 鎌倉時代の作と推定される。 −境内案内板− |
【 須波阿津疑神社 (越前市) 】