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鵜甘神社
うかんじんじゃ
福井県南条郡南越前町堂宮9
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式内社 越前國今立郡 鵜甘神社 |
福井県南越前町(旧南条町)にある。
JR南条駅の南東へ2Kmほどの堂宮に鎮座。
山王山の南西麓に境内がある。
日野川の支流・金粕川にかかる橋を渡ると参道入口。
鳥居が立ち、右手に「式内 鵜甘神社」と刻まれた社号標。
緩い上り坂の参道を進むと、境内入口には注連柱が立っている。
境内に入ると、正面に塚のような高い場所があり、
その上に社殿があり、拝殿・本殿ともに雪囲いで覆われている。
拝殿と後方の本殿は、廊下で繋がった形式。
適度に苔むした雰囲気が良い感じだ。
境内入口に由緒を刻んだ石碑があるのだが、
達筆すぎてよく読めなかった。残念。
社伝によると、白鳳二年(673)三月、
滋賀の日吉大社からの勧請。
だから、背後の山は山王山と呼ぶのだろう。
もとは、当社の北東、山王山の背後にある
千石谷山(372m)に鎮座していたらしく、
杣山郷十三ヶ村の総社として崇敬された古社。
式内社・鵜甘神社の論社の一つで、
越前国神名帳にも「正五位」と記載されている。
ただし、鵜甘神社の論社は多く、どの社が式内社であるかは不明。
『神名帳考證』には、
「鵜甘部武内宿禰男己西男栖宿禰之後也
與二生江一同種」
とあり、今立郡の豪族・生江氏が氏神として祀った神社であるという。
合祀されている祭神の曽博王神とは、
今立郡内九郷のひとつである曾波久の王ということらしい。
拝殿はトタンで囲われているが、そこに菊紋の紙が貼られている。
十六菊が当社の神紋らしい。
当社には、県の彫刻文化財である「王の面」が納められている。
参道入口 |
境内入口 | 注連柱 |
境内 | 境内 |
境内社殿 |
拝殿 |
本殿 | 拝殿 |
境内社殿 |
当社は、延喜式内社で、杣山郷の総
社として『国内神名帳』に「正五位鵜甘神社」
と記載されている古社である。古来、朝廷か
ら奉幣があり、亦、瓜生保、新田義貞、脇屋
義助等が戦勝
祈願に度々参
詣されて神領
や神宝を寄進
している。白
鳳二年(六七
三)三月に滋
賀県坂本の日
吉大社から当
地に勧請した。 −『御大典記念 福井県神社誌』より− |
【 鵜甘神社 (南越前町) 】