式内社　備前國邑久郡 美和神社 御祭神 大物主神

岡山県瀬戸内市にある。
長船駅の東２Ｋｍほどの長船町福里に鎮座。
千田川に沿って東へ進み、少し北上した場所。
道が交差している場所の角に境内があり、
境内入口の鳥居は西向き。
鳥居をくぐり、参道を少し歩くと、
南向きの神門がある。

神門の正面に拝殿、後方に石組みの上に流造の本殿。
本殿の左右に境内社がある。

参拝は、正月三日の早朝。
曇天なので、やや暗い写真になってしまったが、
境内は、木々も少なくさっぱりとしており、明るい雰囲気。
各社殿には、新しい注連縄と榊が置かれ、
ささやかだが、新年を迎える準備は整っている。

創祀年代は不詳。
一説によると、須恵の美和神社から分霊を勧請したものともいう。

寛文六年、当地方にあった幾つかの淫祠を集めて、
多賀神社境内に寄宮を建てて祀ったが、
その中に、当社、福里の美和神社が含まれていた。
この美和神社が、式内社・美和神社であるという説があるらしい。

よって、一時期、当社は廃絶したが、
寛延二年、許可を得て再興、隣村の服部村宇佐八幡宮から
神霊を奉遷したという。

ただし、当社が式内社であることを疑問視する意見も多く、
明治の調査によって、結局、式内社とは認められなかったらしい。

本殿の左右にある境内社は、四社様と若宮様。
若宮様の右手には稲荷社。
四社様の左手に祠が２つ、神門の横にも祠が１つ。

鳥居

神門

境内

社殿

社殿

本殿